Symphony No.4 : Daniele Gatti / Concertgebouw Orchestra, Kleiter(S)(Hybrid)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 20/August/2018
ソプラノ歌手は違うが、昨年の来日公演でも大変感心した演目。ロイヤル・フィルとの1999年録音と基本的なアプローチはそう違わないと思うが、さらに作り込みが精緻になっている。楽想に応じてテンポを細かく動かしつつ、有機的な楽器間の受け渡しに神経をつかった、まさしく「大きな室内楽」のようなマーラー。第4番をナチュラルで楽天的な曲と考える人にとっては、細かな作り込みが煩わしいと感じられるかもしれないが、私のこの曲に対する見方はその正反対。キリスト教に対する露骨な悪意の盛られた、アイロニーたっぷりの悪魔的な作品と私は考えるので、こういう演奏こそまさに大歓迎。来日公演で面白かったのは(私が聴いたのは京都コンサートホールだが)、第3楽章末尾のクライマックスでソプラノ歌手が舞台に出てくるのは定番通りながら、指揮者の横までは出てこず、打楽器の横で、いわばオーケストラの一つのパートとして歌ったこと。日本公演に同行したマリン・ビストレムはこの曲の終楽章を歌うには不似合いな、かなり強い声のソプラノ(ドンナ・アンナ、タイース、サロメなどを持ち役にしている)だったからかもしれないが、この録音でもソプラノ歌手の声はやや遠くから聴こえてくる。ユリア・クライターはカマトトぶったり、ズボン役風に声を作ったりせず、ごく素直に歌っているが、これはこれで正解。この楽章の「毒」は歌詞そのものとオーケストラ・パートに仕込まれているからだ。第1楽章の鈴の楽想が戻ってくるところで、ガッティは一気に加速し「警告」するように強く鈴を鳴らすが、まさに楽譜の指示通り。2 people agree with this review
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