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Ravel (1875-1937)

CD Daphnis et Chloe Suites Nos.1, 2, Tzigane, Scheherazade, etc: Ernest Bour / SWR Symphony Orchestra, Carmirelli(Vn)Auger(S)

Daphnis et Chloe Suites Nos.1, 2, Tzigane, Scheherazade, etc: Ernest Bour / SWR Symphony Orchestra, Carmirelli(Vn)Auger(S)

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    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  21/February/2010

    ラヴェルの音楽は難しい。ラヴェルの演奏ではまず精密であることが要求されるが、実はそれだけでは不十分。ラヴェルに必要なものはエスプリ?品性?違う。何故「精密」が要求されるのか、それでは答えにはならない。ラヴェルの曲では、その和音の中心に凝縮した形で不協和音が潜んでいる。それを聴かせてくれなければ私は認めない。ラヴェル演奏のほとんどが退屈なのは、その不協和音を聴かせられないことに起因する。ラヴェルの麻薬的で邪悪とされるテイストは、そのクラスター状になっている不協和音から生ずる。多くの人が「そのようなテイストはわからない」と言うけれど、それは「不協和音のクラスターを聴かせられない演奏が多すぎる」ことが原因です。そのラヴェル作品の不協和音の機能の凄さを聴きたければ、ブールのこの演奏と、ギーレンのインターコード時代の「ラ・ヴァルス」が良い。どちらも文句無く最高。一般的には「チェリのラヴェルが最高」と言われているが、響きと美しさが不協和音の機能を埋没させてしまう彼のラヴェルは、私には物足りない。

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    yacchann  |  静岡県賀茂郡南伊豆町  |  不明  |  18/March/2008

    歌曲集「シェエラザード」は初聴きです。何とも美しく、かつ謎めいた曲ですね。ところで今回このディスクを聴いていてつくづく思うのは、ラヴェルの音楽に「決まって」といっていいほど冠される「フランス的な香り」という褒めことばがどの程度まで意味をもつのか。ということである。(全く意味を持たないとは思わないが)実際この盤に収められた演奏は、ことさら「フランス的」という感じはしない。にも拘わらず、まぎれもなくラヴェルの、それも第一級の演奏なのである。

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    Gaspard  |  世田谷区  |  不明  |  01/November/2007

    このディスクは、ほんとうにすばらしい。各楽器のバランスは精妙に整えられており、丹精こめてつくりあげた演奏と感じる。ラヴェルの曲からまた新たな感動をもたらしてくれる。エルネスト・ブールの録音をもっと復活させて欲しいと思う。

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