Strauss, Johann II (1825-1899)
Die Fledermaus: Karajan / Vienna State Opera Wachter Guden Kunz
Customer Reviews
Showing 3 star reviews > Read all customer reviews
Showing 1 - 1 of 1 items
-




ほんず内閣総理大臣 | 北海道 | 不明 | 12/March/2013
1960年大みそかのライヴ。音は特別よくはありません。開始早々、いかにも古めかしい、乾いた音にちょっとがっかりします。また歌手の立ち位置により聴きづらくなる個所もあり、拍手が演奏をマスクしてしまう個所もあり、といふことで音の状態にはあまり期待しない方がいいです。とはいえ、大編成の後期ロマン派の曲というわけでもなし、そこそこの音で十分に楽しめますし、実際聴き始めるとすぐに慣れて全く気になりません。演奏はいかにも愉しい気分に満ちた「娯楽」テイストの横溢するもので、これぞ劇場における花型娯楽という趣きです。お客様の反応それ自体も演奏を盛りたてて行く小道具のようなもので、演奏者とお客の一体となった本場ならではのありようでしょうなあ。極東に住みそれを音だけでたどる我々はまさに「傍観者」にして、こういう愉悦には入り込めない疎外感も持ってしまいますね。ま、そういう雰囲気を味わいつつ聴きましょう。オペレッタ「こうもり」の名演ディスクという位置づけはしないでおきます。もっと技巧的に優れた歌や、甘さや輝きに満ちた歌、さらには特徴的・個性的な歌(たとえばコヴァルスキー!)も我々は聴きましたね。それに比べてこれは、往時の劇場の定番メニューの枠を出るものではありません。立派でそれなりに楽しいけど、そういふところです。なお、第2幕終わりには、ジュゼッペ・ディ・ステファーノが登場して2曲歌って大喝采を得ています。彼もこの頃はもう往年の輝きを失っていますが、さすがはスター。当日は大盛り上がりだったでしょうな。0 people agree with this review
Showing 1 - 1 of 1 items
