Symphony No.9 : Daniel Harding / Swedish Radio Symphony Orchestra
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宗仲 克己 | 東京都 | 不明 | 01/January/2026
第9番の最初の選択として自信を持ってお勧めする。ハーディングが2007年にウィ−ン・フィルと録音した第10番(クック版)は、交響曲第10番全曲版を代表する名盤である。この第9番も、リリースされた200タイトルに及ぶ録音史の中で、屈指の名盤と言ってよい。 マーラーの交響曲第9番は最高傑作である。作品を貫く孤高の精神、圧倒的な強靭さと品格の高さで傑出している。本盤は、テンポ設定は全楽章を通して標準的であり、スコア最終ページ(Adagissimo)のみがやや遅めである。ハーディングの演奏は、知性と感性を統合し、音楽の構造を明解に描いている。さらに、スコアに誠実に向き合い、細部のニュアンスまでも丁寧に表現している。ハーディングの特長が遺憾なく発揮された名演奏である。スウェーデン放送交響楽団の力量にも感嘆した。 たとえば、第1楽章冒頭のホルンの対旋律を伴った第2ヴァイオリンによる主題の歌い方は絶品である。第10小節と第11小節でわずかに強弱をつけるなど、ニュアンスのつけ方も絶妙だ。 第17小節のイングリッシュホルンのソロも美しい。 第4楽章では、第49小節(06:26)からチェロが第1声部と第2声部に分かれる。第56小節(07:25)で第1・第2ヴァイオリンがユニゾンで音を長く伸ばす(lang gezogen)。チェロは一声に戻り、第58小節(07:41)の前打音が効果的である。高まった感情のもとで、さり気なく温かい前打音は聴き手の心を揺さぶる。とても細かいが、この部分でチェロに前打音を付けた作曲の意図を想像することも鑑賞の楽しみである。 第4楽章は、第107小節(14:15)からクライマックスへ向かう。第122小節(15:40)から第125小節(は、対抗配置された第1・第2ヴァイオリンの奏者全員が viel Bogen で強奏(fff)する。左右両翼いっぱいに広がり長く続く音は、厳しくかつ美しく研ぎ澄まされている。 ハーディングは、ジェット旅客機のパイロットの仕事の影響もあってか(?)、正規レコーディングのペースが速いとは言えない。若き天才も50歳になった。私としては、彼には指揮者としての業績を積み重ねてほしい。マーラー最後の三部作を完成させるためにも、『大地の歌』の正規録音を待ち望んでいる。0 people agree with this review
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ruri | 東京都 | 不明 | 24/February/2021
素晴らしい演奏、録音 耳を澄まして一音たりとも聞き逃したくないと思わせる。 是非SACDで発売して欲しい!0 people agree with this review
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 06/March/2018
マーラーの第9交響曲は完成していない 初演に至っていない以上細部にマーラーの手が及ぶことになるのは他の作品が出版されるまで筆が入った事実に照らし合わせても間違いない ハーディングは既に録音した第4・第6・第10同様 仮令それが書きかけあるいは未完でもマーラーが書き込んだ音の印を完全に音化しようとする fとffやpとppの違いは極限まで厳格に区別されて発音されている わたしが慌ててスコアを取り出し再生し直した第2楽章の結尾へ至る辺りの色彩対位法を見て聴けば分かる 対位法から生じる不協和の瞬間が克明に再現されている マーラーに命の余裕があればきっと細部に修正を加えただろう箇所だ ハーディングのマーラーへの愛は冷酷なほど誠実である 痘痕(あばた)も靨(えくぼ)などと言う微笑ましいものではない 真実の愛を持ったマーラー演奏家がここにいる この”第9”から立ち上る爽気は音楽の求道者の仕事から発せられたものだ いや狂気やも知れぬ 音楽とはかくも気高くまた恐ろしいものだ 音楽がお涙頂戴の繰り言であろうはずがない 朋よ心して聴け あなたも如何3 people agree with this review
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トシヲ | 神奈川県 | 不明 | 10/February/2018
力任せの表現は皆無で透明感のある響きから色んなパートの音が聴こえる。特にネットリとしたニュアンスがテンコ盛りの第1楽章は、ハーディングのマニアックな講義を長時間受けてる感じで集中すればするほど、聴いてグッタリ。反対に第4楽章はクライマックスを除いて、サラリと流れ始めるが愛おしくなるような美しい歌に満ちてて泣けてくる。1〜3楽章の緊張感から解放されてゆく構成がハッキリと打ち出されてて実に見事。6 people agree with this review
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