Le Sacre du Printemps(1963, 1975 & 1977), Basel Concerto, Circus Polka: Herbert von Karajan / Berlin Philharmonic (Single Layer)
Customer Reviews
-




(1 posts) -




(0 posts) -




(0 posts) -




(0 posts) -




(0 posts)
Showing 1 - 1 of 1 items
-




jasmine | 愛知県 | 不明 | 06/December/2024
作曲者から否定されたカラヤンの《ハルサイ》だが、複数回の録音を遺し、コンサートでもしばしば取り上げていたことからも愛着のほどが窺い知れる。初演時には大混乱に至ったという問題作だが、現在では古典的な作品の仲間入りをしたと言ってもよく、演奏様式も多岐にわたり、もはやアヴァンギャルドな性格を強調することもなくなった。 かつてはピエール・ブーレーズのクールで分析的なスタイルとレナード・バーンスタインやズービン・メータのホットで野生的なスタイルがこの作品の代表的名盤とされていたが、その後オーケストラの技量も格段に向上し、コリン・デイヴィスやマイケル・ティルソン・トーマス、クラウディオ・アバド等のクラシカルな性格の演奏が登場し、カラヤンのレコードの再評価にも繋がったように思う。 実際、実に見事な演奏だ。切り込むような弦楽器の強奏、金管楽器の咆哮、ティンバニの炸裂もあるが、予想外の展開というものはない。《バーバリズム》というのとはちょっと違う感じの名演だ。予めそこに在るべき音が鳴っている、と言ったらいいだろうか?その辺りが作曲者にはお気に召さなかったのかも知れない。 旧盤の方が、些か艶かしい。新盤は、より古典的。カラヤンの創り出す音楽は、あくまでま美しい。こういう《ハルサイ》があってもいいと思う。0 people agree with this review
Showing 1 - 1 of 1 items
