Leopold Stokowski : The Complete DECCA Recordings (23CD)
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slave | 東京都 | 不明 | 12/December/2017
ストコフスキーには、多くの偏見が面白おかしくくっついている。それは、真剣で孤高な芸術家対、大衆的エンターテイナーというような図式で語りたい評論家の作ったものであったり、オーケストラに黒人や女性を入れたストコフスキーへの意趣返しであったりする。 実際に、ストコフスキーが行った現代音楽への貢献やオーケストラ改革だけを見ても、常人のなせる業ではない。 ストコフスキーの演奏も、また、これらの功績に劣らない素晴らしさだ。その特徴は、「新鮮」「わくわくさせる」「聴いていて飽きない」「音楽が生きている」というような言葉で表せる。音色はカラフルで、オーケストラは良く鳴る。メロディーは、たっぷり歌うけれど、テンポはきびきびとして速く、それぞれの声部の扱いは、低音が重くて、その上に積み上げるというような鈍重なものではなく、それぞれの声部が、自在に歌うというものだ。その意味では、実はテンシュテットに似ていると思う。 ストコフスキーは、オーケストラの奏者に言う。「君の演奏は、単調だ。なかんずく機械だ。毎朝来て、同じことを繰り返し、人間性を減らし、機械になる。君にとって指揮者とは何か?いらないのじゃないか?」 「楽譜は、インクと紙に過ぎない。そこには、作曲家のインスピレーションはない。私は、作曲家のインスピレーションを再現しようとしているんだ。もっと本能で音楽を感じて!」というようなことをリハーサルでは常に繰り返して言う。 プロの演奏家でこういうことを言って、かつ、演奏家を従わせることができるのは、ストコフスキー(1882年4月18日生)しかいないではないか。彼は、サン=サーンス(1921年12月16日没)、ブラームス(1897年4月3日没)などと同時代を生きている。マーラーやブルックナーなどどころではない。史上初のブラームスの交響曲全集の録音の完成者なのである。 全ての偏見を忘れて、この貴重な録音に浸ることをお勧めする。あなたの音楽人生は、きっと変わる。18 people agree with this review
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