Prologue

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    liwi  |  GERMANY  |  不明  |  13/February/2018

    総勢17名のビッグバンドオーケストラ、Silent Explosion Orchestraが初めてリリースしたCDです。リーダーのドイツ人ケビン・ナサン氏は、ジャズ打楽器専攻で音大在学中にこのオーケストラを立ち上げています。バンドの基調はやはりジャズ音楽とのことですが、このデビューCDでは「今の時代を反映し、幅広いリスナーの嗜好に応えたい」とのナサン氏の言葉通り、パンチの効いたものから非常に繊細な作品まで、若い世代のバンドらしいフレッシュな感性に彩られた曲が並んでいます。ナサン氏のオリジナル曲を中心に、往年の名曲、スティングの「Englishman in New York」やジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」のビッグバンドアレンジ、さらに2人のソリストが、自作曲を提供して演奏に参加するなど、多様な曲想の作品が並んでいます。 印象深いのは、ほぼ全曲を通じて弦楽器アンサンブルが演奏に参加していることです。そういった試みはもちろん初めてのものではないですが、独特の色合いの添えられた、ビッグバンドの新たな姿の一つといえるかもしれません。私自身、これまでクラシック音楽を主に聴いてきたのですが、個人的に入りやすいCDです。もちろん、金管楽器やサキソフォンによる時に強烈、時にまろやかな音色も健在です。 アルバムのタイトルにもなっている第1曲「Prologue」への思い入れを、ナサン氏は次のように語っています(ラジオ番組でのインタビューより)。 「このCDの持つ様々な表情をあらかじめお見せできるような、そんな1曲を作りたいと思いました。ビッグバンド、弦楽アンサンブル、ボーカル・・・いろいろな楽音が自由に重なりあう開始部分に続いてグルーブ、ジャズ、サキソフォンのソロと続き、終わりに賛歌をかたどったフィナーレを配しました。」 ジャズの伝統を受け継ぎつつ、新しい世界を模索するみずみずしい音楽です。

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