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Schubert (1797-1828)

CD Schwanengesang : Roman Trekel(Br)Oliver Pohl(P)

Schwanengesang : Roman Trekel(Br)Oliver Pohl(P)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  26/December/2017

    CDの時代になってから、歌手たちはいわゆる『白鳥の歌』14曲に何を加えて一枚のCDを作るかに頭を悩ませてきた。通常、行われてきたのは、ザイドルとレルシュタープの詩による歌曲を増補することだったが、この盤はユニークな方法をとっている。もはや定番とも言えるレルシュタープ歌曲「秋」D.945は入れているが、それ以外の増補はなし。ただ一つのザイドル歌曲である「鳩の便り」は「別れ」で終わるレルシュタープ歌曲群の後ろに、いわばアンコールのように置かれ、その代わりゼンの詩による「白鳥の歌」D.744以下、『白鳥の歌』冒頭に置かれたハイネ歌曲群につながるような水と死に関わる歌曲5曲を冒頭にセレクトしている。「海の静寂」D.216からハイネ歌曲の一曲目「漁師の娘」へのつながりはお見事。その後のハイネ歌曲の並びは「海辺にて/都会/影法師/彼女の肖像/アトラス」だが、これも実に良くできた配列で、もちろんそれぞれは別個の詩だが、ひとつながりのストーリーになっている。「苦痛の全世界を背負わねばならない」とアトラスの歌う「苦痛」には失恋の痛みも含まれているわけだ。特に「影法師(ドッペルゲンガー)」において、従来の恐怖・戦慄よりは自嘲のニュアンスをはっきりと打ち出しているのは、詩の解釈としてはまさしく正解。レルシュタープ歌曲の冒頭にある「愛の便り」をやや遅いテンポで、すこぶるソフトに歌っているのも、「アトラス」の次という曲順を考えた結果だろう。ほんの少し前に出たスコウフスの再録音では、声も重くなって、やりすぎと言えるほど(F=ディースカウ以上)朗誦に近づいているのが衝撃的だったが、トレーケルも歳をとって枯れてはきたが、まだ端正な柔らかい歌い口を保っている。ピアノ伴奏はスコウフス盤でのヴラダーの積極的な切り込みが忘れがたいが。

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