Schubert (1797-1828)

CD Comp.symphonies: Bohm / Bpo

Comp.symphonies: Bohm / Bpo

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  • ★★★★☆ 

    karayanus  |  UNITED KINGDOM  |  不明  |  25/November/2023

    LPで所持している。DGは1960年代レパートリー拡大を優先し、モーツァルトやシューベルトはベームが録音し、カラヤンは有名曲を除き録音できなかった。だからモーツァルト6大交響曲はEMIに1970年に録音した。一方ベームは一部を除きベートーベンやブラームスは1970年代まで録音できなかった。シューベルトはクラシックへの入り口なので特段の愛着がある。この演奏はワルターの8/9番以来、シューベルトの定番であり、演奏はゆったりしたテンポで代表盤との評価であった。固いリズムは好悪が分かれるが、左程抵抗もなく、後のカラヤンによるシューベルト全集よりも評価は高いようである。但し殆どの作品が30歳以下のシューベルトを考えると、ベームの演奏は中年以降と思えるほど老成しており、カラヤンの疾走する若々しい演奏が恐らくシューベルトの本質とは思うが、この演奏も立派であり、安心して聞ける演奏である点は評価できる。グレートは75年来日時の演奏より余程きびきびして名演である。但し当時音楽評論家による過大評価は今となっては目に余り、痛々しいほどである。ここまで過大評価されたベームは可哀そうである。ナチスの質問もベームは生涯何故か受けなかったらしい。カラヤンは散々質問されたのに。実際はフルベンのBPO常任と並びウィーン国立歌劇場の監督というある意味フルヴェンを上回る重職にベームはいたのである。多分ベームを書いても本は売れないので、誰も書かなかった。そういう指揮者である。

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  • ★★★★☆ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  12/July/2011

    シューベルトは旋律重視で構成力がとかく薄めになりがちだが、この演奏は起承転結を意識した昔ながらの演奏。堂々たる威容、響きの香りや気品は巨匠最晩年、80年前後のウィーンフィル盤(5、未完成)、ドレスデン盤(グレート)に譲る部分も大きいが、ベルリンフィルらしく強い覇気と強靭なアンサンブル、独逸のマイスター風といったゴツゴツした重厚な響きと構成感が素晴しい。この頃のベルリンフィルは、カラヤンがシェフになってサウンドが徐々にカラヤン風な明るく豊麗なものに変化する過渡期にあり、このシューベルトはもちろん、モーツアルトの交響曲全集やセレナード集、ブラームス1番、英雄など一連の録音は、質実剛健な独逸のマイスターといった感じで、後年のウィーン再録音と違った筋肉質な音楽を聴かせる。スクエアで辛口な演奏だけに「息苦しい」という批判が出るのも致し方ないが、この当時のベームの充実ぶりは、最後のドイツのマイスター時代の遺産といえようか。少し後の世代でこの伝統を共有した巨匠・名匠はヴァントやクルト・ザンデルリンク、シュタイン、マズアぐらいしかいないだろう。いまや伝統の中で育ったはずのティーレマンですらこの伝統とは目指すものが違い、個を消した職人芸より、個性を前面に出した音楽作りを追求している。時代は変わったのだ。こうした個性を前面に出さずまずは作品自体に語らしめようとする職人指揮者は、いまや過去の遺物になりつつあるが、我々、LP世代には忘れじの存在であることには違いがない。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  26/April/2011

    シューマンが「天国のように永遠と続く・・・」と評した如く各楽章毎に各テーマが延々とつながる曲を退屈させることなく進めて如何に「曲意」を伝えるかで指揮者の手腕が問われるザ・グレイトなのですが小生がLPを買った当時見回してベーム盤しか見当たらなかった・・レコードアカデミー賞も受賞しているし・・わけです。1963年ベーム69歳の頃の録音で当初聴いた時は曲自体退屈なところもあったわけですが聴き込むにつれて曲の良さを伝えてくれたのがこのベーム/BPO盤です。第1楽章のあのホルンの序奏からこの楽章の〆のコーダまで決して弛緩しない緊張感の維持はベームのまだ若い情熱とBPOの筋肉質のサウンドの賜物と思います。第2楽章の叙情性もいたずらに惰性感に落ちず運んでいる独特のテンポは素晴らしいですね。やや単調に感じた第3楽章が終わって最終楽章では再びがっしりした構築性を見せフィナーレまで一気に進め前述の退屈な処を軽減するどころかずっしりした存在感をさえ味わせてくれます。兎に角梃子でも動かない武骨さ?が魅力な演奏であり、タイムとしては@14’24A13’51B11’16C11’29となっております。なお、このグレイト交響曲のベーム指揮分の他の主な盤は1956年NGRSO(@14’21A14’45B9’54C11’01)、1975年VPO(@14’59A14’28B12’07C12’33)、1979年SKDO(@13’57A13’30B11’00C11’34)などが有りDVDでの1973年VPO演奏物も手に入る様です、タイムはライブ録音のものは特に最終楽章聴衆拍手も含んでいる場合もあろうかと思います。1966年録音の同じくBPOを振っての未完成(タイム@11’29A11’42)も得てしてロマン性を強調しがちになるこの曲をベームの重厚・武骨さで中和してグレイトと共に素晴らしいです(遊びも欲しいのは厚かましいのでしょうがVPOとの幾種類かの演奏がこの点をクリアしている様に思えました)。曲自体がバランスのとれた第5番(1966年録音、@7’22A9’52B5’22C5’46)も力感が結構あってそう軽々しく扱わない処が好みは別にして面白いですね。とにかく本盤は先ず「ザ・グレイト」有りきでありましょう・・・前述以外の交響曲は未聴でありますので★一つ分減じて素晴らしいランクに止めておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★☆ 

    I&W  |  Japan  |  不明  |  30/April/2007

    No.1;9’36/7’45/6’08/5’47 No.2;10’34/8’35/4’05/5’56 No.3;9’41/5’36/4’16/7’31 No.4;8’24/9’14/3’26/9’00 No.5;7’23/9’53/5’22/5’39 No.6;8’00/5’58/6’58/10’12 No.8;11’31/11’29 No.9;13’57/13’31/11’00/11’35

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  • ★★★★☆ 

    オタヌキ  |  愛知県  |  不明  |  19/January/2006

    この全集を買って良かったですね。全曲すばらしい演奏でした。ベームがこれほど溌剌としているとは思いませんでした。若い番号の曲も精力的にこなしており、聴き終えた後はスッキリでした。私には、グレイトや未完成より1〜6番までの方が印象深かったのですが、これは聴き慣れていないせいでしょう。

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  • ★★★★☆ 

    S.S  |  Japan  |  不明  |  09/June/2005

    8,9,5番が良好。これらは、複数録音を残しているので、案外ベームはお気に入りの曲だったのだろう。1〜4番は若書きの曲と軽く扱わず、隅々ま気を配っており、好感がもてる。6番は平凡な出来。 確か同時に「ロザムンデ」序曲、バレエ音楽1、2番を録音していたはず、収録可能なはずだが、ここでは収録されていないのは寂しい。もっとも、演奏の出来自体は・・・

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