Die Walkure: Chereau Boulez / Bayreuther Festspielhaus P.hofmann Salminen
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蟹缶 | 東京都 | 不明 | 16/December/2011
この「ワルキューレ」は演出も音楽面もいい部分と悪い部分が共存している。特に従来のドイツ的なワーグナーを求めると完全に肩透かしを食う。ブーレーズの音楽作りはワーグナーをまるでドビュッシーでも演奏するように繊細に鳴らしている。リリックな部分では独特な良さもあるのだが、2幕の決闘シーンやいわゆる「ワルキューレの騎行」のように音楽が大きくうねる部分ではダイナミックな盛り上がりに欠けている。しばしば欲求不満を感じる。歌手の点でも同じ。ジークムントのペーター・ホフマンとジークリンデのジャニーヌ・アルトマイヤは見た目は美男美女で双子という設定も非常に説得力があるのだが、肝心の声の点ではどうも頂けない。この頃はヘルデンテノールが払底していたので止むを得ないのだが、ホフマンは声の力感に欠けるし最近のワーグナーテノールに比べると表現も単調だ。グィネス・ジョーンズは見事。後年ほどヴィヴラートが酷くないし痩せた美人でありながらドラマティコの強靭な声を響かせている。マッキンタイヤは貴族というより成金みたいな雰囲気だが「ライン」のヴォータンよりは向いている。シェローの演出は芝居も緻密でイプセン劇みたいな雰囲気。ブーレーズの音楽に合っているといえなくもないが、神々や英雄の話を単なる上流階級のファミリードラマ化していいのか?という疑問も感じる。個人的には読み替え演出にも全然抵抗はないし現代演出だろうがオーソドックスな演出だろうが刺激的で面白ければどちらでもいい。ただワーグナーがあえて神話劇として象徴させてる世界全部を人間のチマチマした世界に置き換えてしまったら欠落する部分も多いように思う。4 people agree with this review
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