Sym, 3, 4, : Giulini / Vpo (1994)
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ロールパン | 不明 | 不明 | 19/January/2017
ジュリーニの英雄、4番はこの録音含め複数録音がありますが、演奏の傾向はほとんど変わらず、多くはオーケストラのキャラクターが演奏の差異となっています。どちらかというと明るくてサッパリとした響きのロスフィル、スカラ座のオーケストラとは異なり、ウィーンフィルは重心の低い大変濃厚な響きであり、実際のテンポ以上にゆっくりに感じられますが、私としては全く気にならないどころか演奏の素晴らしさに耳を奪われます。元々スケールの大きな演奏をするジュリーニの中でもこの演奏の大きさたるや…何よりウィーンフィルの音は本当に美しい…ティンパニの中身の詰まった音は特に印象的でした。全編通して柔らかい響きでとても遅いテンポなのに、聴き終えた印象としてはフォルムはむしろガッチリしていて、曲の形式、構造が把握しやすいという(同時代の指揮者の中では比較的珍しく、基本的に提示部反復を必ず行っていたことから、ジュリーニは元々形式にこだわりを持っていたと思われますが)、他の指揮者にはなかなか感じられないジュリーニの特徴がよく出た演奏だと思います。個人的にはロスフィル、スカラ座のオーケストラの演奏よりもこちらが好みですし、音質も大変良好なのでオススメいたします。4 people agree with this review
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トスカの微笑 | 北海道 | 不明 | 28/May/2013
多くの英雄を聞いているつもりだが、歌謡性という点ではこれが随一である。ゆったりとしたテンポで、重厚に聞かせる。かといって重すぎずにだれることもない。カンタービレが濃厚であるためにテンポの遅さがまるで気にならない。たゆたうような節回しに酔うことができるのだ。テンポが遅くなった晩年のジュリーニらしさがたっぷりと味わえる1枚である。4番はというとクライバー、ムラヴィンスキーとは全く異なる対極にある演奏である。緊迫感はほとんど感じられないが、3番と同様にカンタービレが全曲を支配し、今日の指揮者とは大きく異なる響きで、ウィーンフィルの美音をたっぷり聞かせている。フルトヴェングラーに近い味わいであろうか。お気に入りの1枚となった。これまでの3,4番と異なる演奏を楽しんでみたい方にお勧めしたい1枚である。5 people agree with this review
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DAK | 京都府 | 不明 | 10/October/2012
こんな3番があったとは・・素晴らしい。やはりベートーヴェン先生の交響曲はこうでなくては。ピリオド奏法なんてあほらしくて聴いてられない。このコンサートに居合わせたら一生の宝物になったでしょう。3 people agree with this review
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すーさん | 新潟県 | 不明 | 19/August/2012
これは本当に素晴らしい演奏です。 私の英雄のファーストチョイスはワルター・COなんですけれど、この演奏はジュリーニには失礼ですが、ワルターの演奏をオケを飛び切り良くした感じなんです。 ファーストチョイスの座は入れ替わりかな?0 people agree with this review
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なにわん | 大阪府 | 不明 | 10/June/2012
文句なしの名盤です。特にエロイカはケチの付けようなし。 生まれて初めて自分の好みと完全に合致する演奏に出会ったように思いました。 ジュリーニらしい、重厚で歌い上げる演奏なのですが、 重いと言ってもだれるようなことはまるでなく、 その美しさと迫力に聴き惚れてしまいます。 録音も大変良好で、ウィーンフィルとジュリーニが一体となった名演を安心して楽しむことが出来ます。 エロイカの名演として今後も語り継がれるべき名録音だと思います。 素晴らしかったです。1 people agree with this review
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NAKAKO | 長崎県 | 不明 | 22/March/2012
私にとっては、私の好みでは、すべての「英雄」を凌駕している。0 people agree with this review
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淳メーカー | 愛知県 | 不明 | 14/February/2012
指揮者とオーケストラの相性の良さ、これにつきます。ジュリーニの解釈は以前の解釈と変わっているようには感じませんでした。思えば1970年代から深い重厚な演奏をしていたわけですから。やはりウィーン・フィルとのベートーヴェンということで期するものがあったと推測できます。このオケ独特の木管の音色と弦の分厚いカンタービレに酔いしれたひとときでした。このシリーズ、続くと良いですね。0 people agree with this review
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錦糸公園 | 東京都 | 不明 | 29/January/2012
”時間よ止まれ、汝は美しい”というファウストの言葉が想起させられる、素晴らしい演奏。チェリビダッケのブル8のサントリーライブと同じ思いにかられたのが、これらの演奏に共通する、音楽という時間の芸術の枠を飛び越え、ひたすら音の空間に埋没させられる不思議な感覚に囚われるということ。一般的には、両演奏とも、巨匠特有のテンポの遅さと弛緩の無い演奏といってしまえばそれまででしょう。しかし、これらの演奏に共通するのは通常のスコアに指定される演奏指示に従っているわけではない、逆に無視しているのではないかというような演奏にもかかわらず、通常の早い遅いでは言い表せない旋律に対する洞察があり、時間という絶対的な尺度では計れない、奇跡的な空間が表出されているとしか考えられないのです。90年代の終わりのレコ芸のインタビューでジュリーニ自身も演奏時間という意味で、テンポが遅くなっていることは認めた上で、例えば、トスカニーニのように、年齢と反比例するようにテンポが早くなっていったのを否定的にとらえていた解は、このことだったのかと、思い出されました。このような芸術体験をさせてくれる指揮者は今後、出てくるのでしょうか・・・・2 people agree with this review
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John Cleese | 静岡県 | 不明 | 24/January/2012
名演奏です。それ以上何も言うことがない。細かい点をいちいちあげつらう気にもなれないほど素晴らしい。このCDの第3番は届き次第、3日連続で聴いてしまいました。今年の正月もこれで過ごしました。ジュリーニ先生、ありがとう。1 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 21/January/2012
ジュリーニは、イタリア人指揮者であるが、独墺系の作曲家による楽曲も数多く演奏した大指揮者であった。ブラームスの交響曲全集は2度も録音しているのに対して、意外にもベートーヴェンの交響曲全集は一度も録音していないところだ。これほどの大指揮者にしては実に不思議と言わざるを得ないと言えるだろう。ジュリーニは、最晩年に、ミラノ・スカラ座歌劇場フィルとともに、ベートーヴェンの交響曲第1番〜第8番を1991〜1993年にかけてスタジオ録音を行った(ソニー・クラシカル)ところであり、残すは第9番のみとなったところであるが、1990年にベルリン・フィルとともに同曲を既にスタジオ録音していた(DG)ことから、かつて在籍していたDGへの義理立てもあって、同曲の録音を行わなかったとのことである。このあたりは、いかにもジュリーニの誠実さを物語る事実であると言えるが、我々クラシック音楽ファンとしては、いささか残念と言わざるを得ないところだ。それはさておき、本盤におさめられたのは交響曲第3番及び第4番であるが、このうち、第3番については、ロサンゼルス・フィルとのスタジオ録音(1978年)、前述のミラノ・スカラ座歌劇場フィルとのスタジオ録音(1992年)が既に存在していることから、3度目のライヴ録音、第4番については、前述のミラノ・スカラ座歌劇場フィルとのスタジオ録音(1993年)に次ぐ2度目のライヴ録音である。本盤の演奏は、オーケストラがウィーン・フィルということも多分にあると思うが、これらの既に発売されている各演奏をはるかに凌駕する、ジュリーニによる両曲の最高の名演と高く評価したいと考える。このような圧倒的な名演奏が、今般、アルトゥスレーベルによって商品化にこぎつけられたことに対して、感謝の意を表さずにはいられないところだ。それにしても、凄い演奏だ。悠揚迫らぬゆったりとしたテンポ設定は、いかにも最晩年のジュリーニならではの指揮ぶりと言えるが、いささかの隙間風の吹かない、粘着質とも言うべき重量感溢れる重厚な響きは、かのブルックナーの交響曲第9番の重量級の名演(1988年)に比肩するものとも言えるだろう。もっとも、これだけの重厚で粘着質の演奏でありながら、いささかの重苦しさを感じさせることはなく、歌謡性溢れる豊かな情感が随所に漂っているのは、イタリア人指揮者ならではの面目躍如たるものと言えるだろう。いわゆる押しつけがましさがどこにも感じられず、正にいい意味での剛柔のバランスがとれた演奏と言えるところであり、これには、ウィーン・フィルによる美しさの極みとも言うべき名演奏が大きく貢献しているのを忘れてはならない。いや、むしろ、ウィーン・フィルが敬愛するジュリーニを指揮台にいただいたからこそ可能な名演奏であったと言えるのかもしれない。いずれにしても、本盤の両曲の演奏は、巨匠ジュリーニならではの至高の超名演と高く評価したいと考える。ジュリーニ&ウィーン・フィルによるベートーヴェンの交響曲の演奏については、本盤の第3番及び第4番以外に遺されているのかどうかはわからないが、本盤の超名演を聴いて、第5番や第6番、第7番、第9番あたりが遺されていて欲しいという思う聴き手は私だけではあるまい。音質は、1994年のライヴ録音だけに、十分に満足できる良好な音質と高く評価したい。5 people agree with this review
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たーさん | 神奈川県 | 不明 | 08/January/2012
これはジュリーニの80歳の誕生日(5月9日)を祝って行われた演奏会の録音。95年1月7日NHK・FMで放送されたが,手元に第3番だけ入ったカセット・テープがある(第4番は割愛されたのか?)。再生してみるとCDにはさすがに及ばないもののきちんとした音で聴ける。第3楽章の前に音合わせをしていたこともわかる。実はこのCDの発売を知る前に何度か聴いていてケースごと出しっぱなしにしていたのだ。 その第3番。悠揚迫らぬ,とはこういうのをさすのだろう。ゆっくりとした運びのおかげもあってか各楽器の聴こえ方も明確,ここぞというところで速度を大きく変えてヤマを作り神憑り的に緊張を高めようというそぶりも見えない。それでいて弛緩するところがないのだからお見事というほかない。 第4番のほうはゆっくりしてはいるが第3番とくらべればそんなでもないという印象である。第1楽章の途中で表現が上擦った感じで「あれっ」と思わされる箇所(8分50秒あたりから30秒間ほど)があるが,それだけのことで感興をそぐというほどではなく,全曲を通して沈潜した演奏が繰り広げられる。 梨子地のようなやわらかな輝きとでも言おうか,どちらもとても味わい深い演奏。0 people agree with this review
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森の道 | 埼玉県 | 不明 | 05/January/2012
ウィーン・フィルが本気になっている。彼らからこれほどまでの極限美を引き出せる指揮者が他にどれだけいるだろうかと思う。晩年のジュリーニとウィーン・フィルによるブラームス(特に第4交響曲)、ブルックナー(特に第9交響曲)などの類い稀なる美の世界と同様にこのベートーヴェンの2つ交響曲にも本当に魅せられた。2 people agree with this review
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∞er | 東京都 | 不明 | 02/January/2012
4番はスケールの大きな表現で、ウィーンフィルとムジークフェラインの絶妙なマッチングが演奏に格調を添えています。3番はロスフィルのも素晴しいものでしたが、ライブの高揚感、オケの伝統ある音色がこのCDが存在する意義を持たせています。ベルリンフィルとのライブシリーズより指揮者にゆとりが感じられます。セッション録音のブルックナーが元気なく、おとなしく、時に力みがうるさかったのと比べると、別人の様な充実ぶりです。2 people agree with this review
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