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ハンナ・アーレント

Books エルサレムのアイヒマン 新版 悪の陳腐さについての報告

エルサレムのアイヒマン 新版 悪の陳腐さについての報告

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    Verdi  |  神奈川県  |  不明  |  13/April/2021

    率直に言って一般的には難解という部類になるかと思うけれども、それには少なからず翻訳が影響している面は否めないと思う。(ハンナ・アーレントの著作としてはむしろわかりやすい方ではないかと。)それだけに、副題の「悪の陳腐さについての報告」という日本語は秀逸であると言っておきたい。無論原題もその意味で秀逸であるにせよ。端的に言えばこの副題で本書の内容の過半は表されていると言っても過言ではないのではないか。被害者側も加害者側すらも、大罪を犯した主体にむしろ巨悪を希求する、それはある種の欺瞞であり、むしろとるに足らない、それ故に我々の隣や我々自身の中にあり得るようなものがその主体の一つなのだ、というアーレントの指摘は確かに心地悪かったろうし、今でも心地悪いと思う人は少なくなかろう。それ故に今でも意味のある書になってしまうのが哀しいと言えば哀しい。

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