Furtwangler / Bpo: Rias Recordings-live In Berlin 1947-1954
Customer Reviews
Showing 4 star reviews > Read all customer reviews
Showing 1 - 1 of 1 items
-




bratwurst | THAILAND | 不明 | 07/January/2012
「音質」の高さに天を仰ぎ、「盤質」の不安定さに嘆息しています…。 2009年に同じAudite社が作成したCDと同一の音源、同一のリマスターから作られたLPですから、ディジタルとアナログの違いだけが問題になります。CDの音の窮屈さが一体何に起因するものか、自分にはわかりませんが、このアナログLPでは、もっと伸びやかな音楽を愉しむことができます。 全部は聴いていませんが、そのなかではシューベルトのハ長調の交響曲が印象に残りました。この53年9月の演奏は、CDで聴くといつものフルトヴェングラーの「振り付け」でありながら不完全燃焼という印象が拭えません。が、テンポの激変や物々しいスフォルツァンドではないところに、この指揮者の一層の値打ちが聞き取れるのです。これは嬉しい発見でした。同じ録音の協会盤LPとも聞き比べましたが、私の耳には今回のAudite盤のほうが一層クリアで好ましく響きました。 ですから、このLPセットの音質面での好意的な評価には、ほぼ全面的に賛同できます。ですが、ネットのあちこちから聞こえてきて、私の前のErdingerさんのレビューでも指摘されている製盤面の問題にも遭遇しました。1枚目から盛大な反りがあり、我が家のレコードプレーヤーは苦しそうにトレースしていました。貧乏性の悲しさで、全14枚を一気に聴いてしまうのが勿体無いので、キズ等の綿密なチェックはしていませんが、この様子ではどこかで出くわすのかもしれません。 この先何年かかけてこのセットを少しずつ聴いていく事になりそうです。上述のような新たな発見が楽しみでならないとともに、製盤上の瑕疵にどこかでぶつかるのではないかと、まるで地雷原で宝探しをするような気分を味わうことになるのでしょう。それもまあ悪くはありません。 なお、国内仕様製品がこれだけ高価でありながら、製盤に問題があるのは、「内外価格差」が一因とも思えます。原産国の価格は高品質盤のそれではありませんから。この企画の実現には日本からの要請が大きく寄与しているに違いありませんが、関係者には素晴らしい音楽を聞かせていただけたことに感謝申し上げると同時に、次回はこの点をご一考願いたいと思います。4 people agree with this review
Showing 1 - 1 of 1 items
