Rimsky-Korsakov (1844-1908)

CD Orch.suites: Maga / Bochum.so

Orch.suites: Maga / Bochum.so

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  15/May/2023

    ロシアの作曲家、リムスキー=コルサコフの管弦楽作品集です。 アメリカのレーベルであるVoxが発売したもので、同社の音源から集められたもの。 時折スター級の演奏者の音源もあったりするVoxですが、知名度の低い演奏家の音源も多かったりします。 この盤もそうで、知名度は低いながらなかなか魅力溢れた演奏が多いです。 1枚目は組曲『見えざる町キーテジと聖女フェヴォローニャの物語』で、リチャード・カップ指揮、フィルハーモニア・フンガリカの演奏です。 カップはアメリカの指揮者で、自身が設立したフィルハーモニア・ヴィルトゥージなどの室内管弦楽団を振った録音で知られ、フルオケの録音は珍しいのでは無いかと思いますが、ケルジェネツの戦いの表現力は見事で、聴き所の一つ。 組曲『ムラダ』『5月の夜』『クリスマスイヴ組曲第2番』及び2枚目の『3つのロシア主題による序曲』『伝説』は、オトマール・マーガ指揮、ボーフム交響楽団の演奏です。 マーガはチェコ出身の指揮者で、日本にも来日しています。 ボーフム交響楽団1971年から1982年まで指揮者を務めていたようでその間の録音でしょう。 素朴で真面目なドイツ的とも言える演奏で、悪くありません。 有名なムラダの貴族の行進の打楽器が鳴った演奏や、弦楽器を歌わせたロシア主題の序曲や、伝説等マイナー系の作品に良い演奏が多いです。 2枚目の3曲目は、歌劇『サトコ』で、ミルトン・ケイティムス指揮、シアトル交響楽団の演奏。 ケイティムスはアメリカの指揮者で長らくシアトル交響楽団の音楽監督を務めましたが、CDは非常に少なくこの音源は貴重なもの。 ただ、この演奏は特筆すべき事のない普通の演奏です。 2枚目4曲目は『ピアノ協奏曲』で、Voxの看板ピアニスト、マイケル・ポンティがソロを取り、リチャード・カップ指揮する、ハンブルク交響楽団が伴奏を務めます。 比較的マイナーなリムスキーのピアノ協奏曲ですが、本演奏はポンティの高い表現力と技術力もあり、この曲の好演奏のひとつと言えるでしょう。 カップとハンブルク交響楽団の伴奏も悪くない感じ。 5曲目は『2つのロシア主題による幻想曲』で、アーロン・ロザンドのヴァイオリンと、ルイ・ド・フロマン指揮、ルクセンブルク放送管弦楽団による演奏で収録されたもの。 ロザンドのヴァイオリンはまずまずと言ったで、意外とオケの方がよく鳴っているが、知られざるこの作品を聴くには問題ない水準。 録音年代は1960年代から1970年代頃ではないかと思うが、そこそこのホールトーンもあり問題なく聴ける。

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