Iberia: Golovschin / Moscow.so
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レインボー | 不明 | 不明 | 10/November/2019
アルベニスのピアノ曲『イベリア』を管弦楽に編曲して録音した珍盤。 同曲のオケ盤はアルボスによる編曲があるが、このCDはスロヴァキアの編曲家でナクソスのお抱えと言っていい、ピーター・ブレイナーによる物。 演奏はイーゴリ・ゴロフスチン指揮、モスクワ交響楽団。 ブレイナーの編曲は打楽器の活躍を増やしたスコアとの事であるが、正直微妙なアレンジである。 軽いというかBGM的と言うか。 指揮のゴロフスチンは、当時ナクソスに録音を入れていたロシアの若手指揮者で、このCDの録音時、40前後の年齢でスヴェトラーノフのアシスタント経験を持ち、当時の若手注目株の1人だったが1998年に若くして亡くなった。 生きていればロシアを代表する指揮者の一人になったかもしれないが、幸いにもナクソスを始め録音が残されているので彼の芸風には接する事が出来る。 この演奏は全体的に大人しい演奏でゴロフスチンの録音の中ではハズレであるが、時折吠える金管にロシアの往年のサウンドの断片が聴けて嬉しい。 やはりスヴェトラーノフのアシスタントを務めただけはあるのか。 オケも技量面では不満はない。 不満といえば録音である、これ当時モスクワ交響楽団との録音に使われたモスフィルム・スタジオでの録音なのだが、ホールではないので、音はモコモコ、また録音機材が駄目なのか、あまりダイナミクスや、小さい音は聴きづらいというちょっと問題のある録音。 ま、余程アルベニス好きって人以外にはお勧めしませんが。1 people agree with this review
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