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CD Brahms, Franck, Debussy Cello Sonatas : Victor Julien-Laferriere(Vc)Adam Laloum(P)

Brahms, Franck, Debussy Cello Sonatas : Victor Julien-Laferriere(Vc)Adam Laloum(P)

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  07/July/2021

    ラルームのピアノは、一つの作品の深淵にそっと入って行き、全体としては静かさを感じさせる世界の中で、密やかに歌う。このようなスタイルの演奏というのは、ある程度の年数を経てたどり着くもの、というイメージがある。なので、1987年生まれのラルームが、どのような音楽教育や環境を経て、現在のスタイルになったのか興味深い。いずれにしても、若いにも関わらず、彼のピアノからは「老境」と言うと語弊があるかもしれないが、独特のエネルギー的な安定が感じられて、それが音楽の「ひだ」を表現する大きな糧となっている。例えば、ブラームスのチェロ・ソナタであるが、第1楽章の第2主題の静かなこと!これほど嫋やかで、深い夜の雰囲気を醸し出す演奏は、これまでほとんど聴くことはできなかった。この演奏が聴き手の精神にもたらす効果に「鎮静」の作用が大きい。とはいえ、もちろん情熱的な部分では、清々しい発散もある。フランクの名作、ヴァイオリン・ソナタをチェロに編曲したものでは、その第2楽章の闊達さが清廉で気持ち良い。しかし、そうであっても、熱しすぎない、嫋やかな世界がその背景にあることを感じさせるのである。この曲の第3楽章では、チェロをもってしては、ヴァイオリンが奏でる情熱的幻想に及ぶことは難しいと思うのだけれど、この演奏で聴くと、まったくそのことが欠点に聴こえない。初めから別の曲であったかのような不思議さ。ドビュッシーもこれまた美しい。この作品の響きの新しさを精緻に描きながら、全体としては背景に黒を配したシックな佇まい。これこそ彼らの演奏の魅力なのだろう。

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