Sinfonietta, Diary of One Who Disappeared, : Claudio Abbado / Berlin Philharmonic, Langridge +Taras Bulba : Gardiner / NDR So
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123 | 京都府 | 不明 | 15/September/2018
「消えた男の日記」目当てで買いました。原曲はピアノ伴奏ですが、これは第三者によるオケ編曲版。ヤナーチェクの語法がよく研究されているようで、いかにもヤナーチェク自身のオーケストレーションのように聴こえてよろしい。決して多いとは言えない原曲版の録音も含めたなかでもオススメ盤。シンフォニエッタはアバドが若い頃にロンドン響で録音したものもあったけど、基本路線は同じ。冒頭のファンファーレを力を抜いたベルカントともいえる鳴らし方をする。私は力強く鳴らすほうが好き。フィルアップのガーディナーのブーリバは、期待していなかったけど大した拾い物。北ドイツ放送響の古武士のような響き。これを聴くと古風なオケであるチェコフィルやウィーンフィルでさえ華麗すぎ、チャラチャラしすぎ。力を抜かずにぎっしり鳴らした金管ほか、この曲にはこの無骨とも言える姿勢の良さがよく合う。ガーディナーの解釈もいい。例えば第3曲、中間部でホルンのエコーが響く前、大抵の演奏は金管をおおらかに鳴らして盛り上げていく常識的な解釈だけど、ガーディナーは金管を軽めに響かせ、裏で動く弦のオスティナートをしっかり聴かせる。これが実に効果的で、ヤナーチェクの真骨頂とも言えるオーケストレーションが堪能できる。ある人の著書でバカにされたのが広まってガーディナーの評価が不当に低められたように思うのだが、この人の録音でがっかりさせられたものは今のところないんですよね。0 people agree with this review
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 17/June/2011
アバドは、ベルリン・フィルの芸術監督就任後は低迷期にあったと言えるのではないだろうか。というのも、それ以前にはロンドン交響楽団やシカゴ交響楽団などと豊かな歌謡性と力強い生命力が融合した素晴らしい名演の数々を成し遂げていたにもかかわらず、ベルリン・フィルの芸術監督に就任してからは借りてきた猫のように大人しい演奏に終始するようになってしまったからである。アバドも、さすがにベルリン・フィルの芸術監督の荷が重かったせいか病に倒れてしまった。しかしながら、それが皮肉にもけがの功名となり、大病の克服後は、彫の深い凄味のある演奏の数々を聴かせてくれるようになった。そのようなアバドであるが、本盤はベルリン・フィルの芸術監督就任前の絶好調時代のアバドによる演奏だ。当然のことながら演奏が悪いわけがなく、これは前述のような豊かな歌謡性と力強い生命力が融合したアバドならではのアプローチによる至高の超名演と高く評価したい。両曲のうちシンフォニエッタについては、アバドは1966年にロンドン交響楽団とともにスタジオ録音しているが、本演奏の方がはるかに上出来と言えるだろう。そうなった理由は、もちろんアバドの円熟もあるが、それと同時にベルリン・フィルの好演によるところも大きいと考えられる。というのも、本演奏が録音された1987年当時のベルリン・フィルは、ザビーネ・マイヤー事件勃発以降不仲となりウィーン・フィルに軸足を移したカラヤンに対抗するため、ポストカラヤンと目される指揮者とは、圧倒的な名演奏を成し遂げていた。本演奏も、そうした一連の流れの中での名演奏であり、シンフォニエッタにおける金管楽器のブリリアントな響きなどでカラヤン色をあまり感じさせないのも、当時のベルリン・フィルの団員の心意気を伺い知ることができて大変興味深い。消えた男の日記におけるラングリッジやバリーズの歌唱も見事であり、RIAS室内合唱団も最高のパフォーマンスを示していると言える。なお、本盤には、ガーディナー指揮のタラス・ブーリバがおさめられている。演奏自体は優れたものであると言えるが、私としては、ベスト100を構成するCDとは言えども芸格があまりにも違いすぎる指揮者(もちろんアバドの方が格上)の演奏とのカプリングについては感心するものではなく、メーカーにもこのような安易なカプリングについてこの場を借りて再考を求めておきたい。録音は従来盤でも十分に満足できる音質であったが、今般のSHM−CD化によって音質が鮮明になるとともに音場がかなり広くなった。アバドによる至高の超名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。0 people agree with this review
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