Son Of Saul
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u.f.o.313 | 東京都 | 不明 | 17/June/2021
第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ収容所は20世紀の負の遺産として、あまりにも有名である。ただ、そこで自らがユダヤ人でありながらも、ナチスの虐殺行為システムの歯車のひとつとして働かされていたゾンダーコマンドという存在について知る者は少ないと思う。実際、虐殺に加担はしなくとも、虐殺された同胞の死体処理などを感傷に暮れる暇もなく日々させられ、ちょっとでも粗相をすれば、自らの命も危うくなる。彼らはそんな毎日を送っているわけなので、ストレスで感情も消え失せてしまったに違いない。本作はそんな精神状態のゾンダーコマンドを主人公にしていて、見る側に彼らと同様のストレス状態を与えるような撮影スタイルがとられている。人は極限状態が常態化すると心理的な圧迫から、視野が狭くなるという話を聞いたことがある。本作ではそれに似た効果を作り出すために、画面のアスペクト比を通常の映画よりも狭くし、また狭い範囲にしかピントが合わないようなレンズを使って撮影をしている。そして、その「狭さ」が映画の進行と合わせてもっと深い次元へと向かっていく。空間的な「視野」は狭くなることで、個人的な「主観」へと移行し、更には「信念(思い込み)」、「願望」、「錯覚」へと狭まっていく…。 数あるナチス系映画のなかでも、その切り口がとてもおもしろく、新しいスタイルのリアリズムも感じる秀作だ。0 people agree with this review
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