Frescobaldi, Girolamo (1583-1643)
Frescobaldi & Froberger Harpsichord Works : Yoshio Watanabe
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 11/March/2018
まさに珠玉の名演と言えるのではないでしょうか。そもそも本盤は、渡邊順生氏にとって、本盤で使用した2台のチェンバロ製作者である故柴田雄康氏への追悼盤としての録音のようですが、おそらくそれと同時にどうあっても避けて通れないのが、まさにFrescobaldi, Frobergerの歴史上(おそらく)最高の再現者であった、師のGustav Leonhardtの演奏でしょう。実際にこの盤の収録曲のいくつかは過去にLeonhardtの録音がありますし、若い頃からその死の直前まで、Leonhardtの最も近くにおられた愛弟子である渡邊氏なら、ここでの収録曲のほとんどを師の演奏で聴いておられるのではないでしょうか? 従って、自分らにとってどうしてもあのLeonhardtの名演の数々との比較が避けられないのはやむを得ません。特に中世以来の対位法技術の極とバロック音楽としての緩急自在の変化を融合し、後世の鍵盤音楽の基礎を築き上げたFrescobaldi,において、Leonhardtの一点一画も疎かにせずに細部から全ての構造を築き上げていく圧倒的な演奏に同等に並べられる演奏は現時点でも存在せず、この点においてはいかに愛弟子の渡邊氏の演奏であっても未だ及ばない部分があるのは、渡邊氏自身が誰よりも解っておられると思います。しかしながらそれでも、ここでの渡邊順生氏の深く曲構造を考察し、それをあくまでルネサンス・バロック時代から古典派にかけての幅広い時代の音楽理解を背景に、堅実に再現していく様は例えようもなく魅力的であり、実際海外の多くの奏者のFrescobaldi演奏と比較しても、これほど滋味溢れ幾度も聴きたくなる演奏は稀です。特に前半の終わり、Leonhardtも名演を遺しているCapriccio 12 sopra l’Aria di Ruggieroと、Cento Partite sopra Passacagliは渡邊順生氏の数多くの名演奏の頂点と言っても差し支えないのではないでしょうか。そして、渡邊氏がより親近感を覚えると言われる後半のFrobergerは、前半をも超える名演奏。Frobergerにおいてもすべての音符、すべての瞬間に意味付けがなされた晩年のLeonhardtの圧倒的な名演奏が存在しますが、渡邊氏の演奏は時に多くの奏者において重々しくなりがちなFroberger演奏(特に組曲)において、メランコリックではあっても全く重さは感じさせず、あくまで柔らかく繊細な響きによってFroberger独特の和音をしみじみと紡いでおり、この滋味と繊細さにおいてはひょっとして師をすら超えているかもしれません。Frescobaldi, Frobergerいずれにおいても、現在世界の古楽界の頂点に位置する演奏であり、ルネサンス・バロック音楽を愛好する者にとっては、宝石のようなアルバムです。日本のみならず、ぜひ、世界の多くの方々に聴いていただきたいですね。0 people agree with this review
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