Dayme Arocena

CD One Takes

One Takes

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    ♂猫Junn-Junn  |  東京都  |  不明  |  27/May/2016

    EP「One Takes」…EPだから、フルアルバムよりも短めで曲数も少なく、 な作品だと思ってたら、6曲で42分… 収録曲数的には少なめだけど、 収録時間的には前の「Nueva Era」の10曲38分よりも長いんだな… と思って、え?と思っちゃったんだけど、確認すると、 どうやら、10分33秒ある 6曲目の「Muy Cerquita de Ti」は、 DL盤とCD盤だけに含まれるボーナストラックで、レコード盤には、 含まれてないってことらしい… 1曲目の「Gods of Yoruba」は、 1970年のサンタナの曲「Incident at Neshabur」にインスピレーションを与えた ってことでも知られるジャズ・ピアニスト Horace Silver(ホレス・スィルヴァ/1928-2014) の1977年のジャズアルバム「Silver ’n Percussion」内の収録曲 「African Ascension Part 1: The Gods of Yoruba」 のカバーってことらしい… で、検索するとYouTubeで聴けるようになってるんで、聴いてみれば、 あぁ、同じ曲だなって感じ… 特徴的なピアノの同じフレーズの連打的繰り返しと、 コーラス部分のメロディは、基本的に同じだから…で、オリジナルでは、 数人の男性ヴォーカルがコーラス的に声を後から、 曲に付けて地味に添えているだけって感じだけど、ソレを、 ダイメ・アロセナが、 ヨルバやサンテリア要素っぽい、 コーラス的なヴォーカル部分をやることで、よりその部分が際立つ、 みたいな仕上がりなのと、 オリジナルが6分くらいの曲なのを、8分54秒とよりたっぷりと、 曲を聴かせるような感じに、なっていて、 オリジナルのジャズ曲の雰囲気も満喫しつつ、 サンテリアやヨルバの雰囲気を含みつつソウルフルなダイメ・アロセナの声 にも浸れる、 オリジナルにより華やかでソウルフルなゴージャス感がプラスされた印象。 2曲目の「African Sunshine」は、Eddie Gale(エディ・ゲイル)という フリー・ジャズトランペット奏者の人の曲のカバーってことらしい… っていうか、収録された各曲は、 夫々、誰かの曲をカバーして、オリジナルに、 何某かの要素やテイストを加味した、そういうアルバムってことらしい。 だから、 音楽通的には、元々のオリジナルも知っていて、 その上で、このアルバムのダイメ・アロセナのカバーを味わったほうが、 より楽しめるんだろうけど… 音楽通じゃない自分的には、どれも知らない曲ばかりで… 1曲目のは、ちょっと検索したら、YouTubeでオリジナルのが聴けたんで、 聴き比べは出来たけど…全部が全部、 そんなふうに、パッと聴けるわけでもなさそう…なので…。 まぁ、そもそものスタンスとしては、 自分は、キューバのサンテリアのリズムや、 そのルーツである西アフリカのヨルバのリズムやフレーズやら、 っていうのとジャズやソウルとの融合、 みたいな部分を体現するダイメ・アロセナの歌声と音楽性、 という部分から、 2014年頃からダイメ・アロセナの楽曲に興味を抱いて、今CDを買っている、 っていうアレなので… その、音楽通とかジャズマニアじゃない自分のような人間には、 逆に、このダイメ・アロセナのEPを聴いたのをキッカケに、それらの収録曲の、 元々のオリジナルのほうも、縁があれば聴いてみる、 みたいな感じで、接する音楽の幅が広がれば、いいのかな… と、そんな感じ。 とりあえず、自分はもうオリジナルの曲はどれも知らないってことで、 他の収録曲に関しては、聴いてみての、簡単な印象だけ列記しておくと… 「African Sunshine」は、 9分52秒、コレのオリジナルは知らないけど、でも多分、 オリジナルよりも、時間かけてたっぷりと、みたいな感じなんだろうね… 1曲目のと同様に、ジャズ曲の雰囲気を満喫しつつ、 ダイメ・アロセナの、サンテリア感のある力強いソウルフルな歌声も、 その雰囲気の中に、上手く、注ぎ込まれ融合していて… その魅力も味わえる、そんな曲。 「El 456」は、エル・クワトロ・スィンコ・セイス・レ・クワナ だかデ・クワナ…とか繰り返されるサビの部分と、 出だしの、館内アナウンス的なアレが、 印象に残ったけど… とりあえず、リズム感疾走感のあるラテンジャズ歌謡曲3分48秒 って感じだったね… 「Asking Eyes」は、何か、一生懸命英語で早口で歌おうとしている、 感が漂う、2分44秒の駆け抜ける感じの曲だったけど、 何だかよく分からない内に終わったな、みたいな印象かも、個人的には。 「Stuck」は、CDが届く前から、3月末から4月にかけて、 NPRの放送で何度も紹介されてたのを耳にして、放送自体も繰り返し聴いたから、 既に20回以上は聴いていた曲で、この曲のインパクトが大だったんで、 このEPを買おうと思った、そういう曲なんで、まぁ、何度聴いても、 二言三言だけの歌詞を繰り返してるだけの歌なんだけど、 You got me in your power. I can’t decide which way. I’m stuck. とシンプルな歌詞でインパクトがある、そういう曲だなぁ、と再度聴いても、 やはりそう思う…みたいな、そんな感じ。 …レコード盤であれば、多分、 1曲目2曲目の9分弱と10分弱の2曲が表面で、裏面は、 3分48秒、2分44秒、5分44秒の3曲って形で、ある意味、色分けは、 しっかりされている、という感じなのかな… 自分はCDでアレしてるから、そのまま連続で通して聴く形だけど…。 レコード盤にはないというボーナストラックの 「Muy Cerquita de Ti」は、 「Muy Cerquita de Ti」(ムイ・セルキタ・デ・ティ) =「Very Close To You」<あなたに触れるほど、息がかかるほど近く> という意味の曲名っぽいけど… 「Close To You」というありがちなタイトルの誰かの曲を、 スペイン語でカバーしてる感じなのかな… 「Close To You」なんてありがちなタイトルの曲は、 別々の曲が山ほどあるから、 調べようと思っても、よく分からないんだよね…知ってる人は、 知ってるんだろうけど…とりあえず、 この10分33秒の曲の印象としては、まず、何か男性の声が入ってんだけど、 誰なの?みたいな…何か、よく分からないけど、 4人くらい男性ヴォーカルが、ダイメ・アロセナと一緒に歌っていて、 で、音楽的には、 ジャズと、アフロキューバンなリズムが、激しく渾然一体となってて、 色々力強く、賑やかで、漲る生命力のようなモノを感じる… でも、最後は、ダイメ・アロセナが見事に締めて、でも、その終了後も、 曲の興奮覚めやらぬままに、 皆で、即興的に、アフロキューバンなセッションで歌い奏で盛り上がる、 みたいな雰囲気も、いいな… っていうか、全部聴いてみたら、このボーナストラックのが、 このEPの一番目玉の曲なんじゃないか、とも思えるくらい、いいよね… 時系列的に、 「Jane Bunnett And Maqueque」 「Nueva Era」 「One Takes」 と来て…「Nueva Era」は、ダイメ・アロセナの歌声がメインの、 ヴォーカルアルバムって印象が強かったけど、 この「One Takes」は、 どちらかと言えば「Jane Bunnett And Maqueque」に近い、 総合的にはジャズアルバム、って印象の仕上がりで、 かつ、今まで以上に、彼女の売りである、サンテリアやヨルバのテイスト、 っていう部分をゴージャスに組み込んだ、 そんなEPで、 まだまだ、この先も、ダイメ・アロセナがどんな楽曲を聴かせてくれるのか、 楽しみになる、そんな1枚だったんじゃないかな、 ってことで、 発売前から予約注文していた価値は十分にあったと思う。

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