戦争交響楽 音楽家たちの第二次世界大戦 朝日新書
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Tan2 | 神奈川県 | 不明 | 14/April/2021
中山右介さんの本は、「点」としてバラバラに持っている知識を、線あるいは面、さらには立体的な複合的視点へとレベルアップしてくれるものが多い。漠然と知っているだけの情報を、いろいろな視点から眺め直すことで、新たな側面や気付かなかった意味があることに気づかされる。 この本もそんな中の一つで、「音楽家」という一種の「浮世離れした存在」も、実は歴史の流れの中では過酷な現実の中で様々な毀誉褒貶をくぐり抜けなければならないことを知らしめてくれる。ある者は矜持を保つことで権力や社会から迫害され、ある者は芸術や伝統のためにやむを得ず(あるいは進んで)権力に迎合する。何が正しいかなどと軽々しくは断罪できるものではない。 この本は、暦年形式で時間が進行する中で、100人近い音楽家(作曲者、指揮者、演奏家など)の身に何が起こったか、その中でどのように決断して行動したかを淡々と記述していく。ある意味で単調ともいえるが、読者はそれらの音楽家のことをある程度は知っているという前提で書かれているのだろう。その意味で、初級者を卒業した「音楽愛好家」が自分の持っている個々バラバラの音楽に関するエピソードを時間順に、そしてそれら相互関係を体系的に整理するため本だということになるだろう。何も予備知識なしに読むのはちょっと辛いかも。0 people agree with this review
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