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Mahler (1860-1911)

CD Symphony No.1 : Nezet-Seguin / Bavarian Radio Symphony Orchestra

Symphony No.1 : Nezet-Seguin / Bavarian Radio Symphony Orchestra

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  • ★★★☆☆ 

    Abbadian  |  東京都  |  不明  |  04/August/2016

     評価の高いネゼ=セガンがBRSOを振ったマーラーであり,期待は大きかったが,残念ながら不満の残る演奏だった。  これまで彼の演奏は,ECOとのシューマン,ロッテルダムPOとのベルリオーズとR.シュトラウス,LPOとのサン=サーンスと聴いてきたが,サン=サーンス(これは曲の華麗さに流されることなく,細部まで神経を使っている上に結構熱く,見事な演奏)を除いて,どれもいかにも優等生的に聞こえる演奏だった。レーベルが複数に亘っているが,どのレーベルでも印象は変わらなかった。  この演奏も,それらと同様の感想を持たざるを得ない。若手だから,マーラーの第1だから,汗が飛び散るような熱演を・・などとは全く思わないが,どの一部分をとっても冷静そのもの,曲全体の構成をしっかり見通した上で,声部のバランスや細部の歌い回しまで気を配った演奏から受ける印象は,正に優等生的である。しかし,換言すると「今一歩曲の核心に踏み込まない」演奏と感じるのである。彼はこれまでの録音で,モーツァルトのオペラから後期ロマン派まで採り上げてきているが,多くは後期ロマン派の大曲であり,レパートリーの中心はそこにあるのだろう。しかしそうであれば,もう少し表現のダイナミックレンジ(音量だけではなく)を広げるとともに,音楽の核心を鷲掴みにして聴き手に突きつけるような演奏も聴きたいと思う。  それにしても,マーラーの第1はやはり難物だ。中期以降の交響曲と比較すれば,楽器同士の複雑な絡み合いや対位法的なパッセージは少なく,音の層が薄いため,判り易くとっつき易い一方,各パートが裸で演奏する部分が多く,特にホルンやトランペットは演奏能力がはっきり晒されることになる。この演奏でも,特にホルンはBRSOとしては出来が良いとは言えず(昔からパワフル路線ではないが,この曲ではもっとパートとして前面に出てほしいし,残念ながら各奏者の力量差も感じる),トランペットも音が軽くややルーティン的であり,オケを鼓舞するという印象ではないところが物足りなかった。  なおもう一点付け加えると,このBRKLASSIKシリーズのサウンドは,私個人としては線が細く,音場も箱庭的でこぢんまりしたものが多いように思う(ハーディング指揮のマーラーの第6もその例の一つ)。そのため,演奏のスケールが一回り小さくなったように私には聞こえる。興味深い演奏が多いだけに残念である。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  04/April/2016

    フランス語圏(モントリオール)出身ながら、ブルックナーもマーラーも盛んに振っているネゼ=セガン。マーラーではモントリオールのオルケストル・メトロポリタンを振った第10番(クック版)の全く構えたところのない素直な演奏が印象的だったが、第1番は2014年6月、フィラデルフィア管との来日公演でも指揮した演目。これはその直後の録音だが、オケはこの曲に最適の団体が選ばれた。響きのバランスも強弱も緩急も、ことさら人と違うことをしようとはしない演奏で、一聴しての個性の刻印という点では、バッティストーニの方が鮮明だが、こちらも決して無個性な演奏ではない。スケルツォのトリオでのグリッサンドの克明な実行、葬送行進曲のクレズマー風の響きの作り方など、現代のマーラー演奏では定番だが、もちろん的確。しかし、それ以上にまず特筆したいのは、流れのスムーズさ。たとえば第1、第2楽章最後のアッチェレランドはお見事だし、終楽章第1主題部の「少し減速 Zuruckhalten」からア・テンポ(第106小節)へとテンポが変わるところなど、何百回と聴いて私の耳に染みついているバーンスタイン/ニューヨーク・フィルは強烈にアクセルを踏み込んで、ア・テンポ以上に速くなるのだが、ネゼ=セガンは流れるように減速、加速する。さらに、歌の美しさもこの指揮者の美質。終楽章の第2主題、とりわけ第1楽章序奏回想部から第2主題再現にかけての弦楽器のつややかな歌いっぷりには惚れ惚れする。演奏全体から醸し出される若々しい雰囲気は、まさしくこの曲にふさわしい。ちなみにこの盤、ジャケットにもディスク表にも『巨人 Titan』というニックネームが書かれなくなった。このように四楽章版で演奏するのなら、まさにこれが正解であり、大変結構なことだ。

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