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CD Sergio Fiorentino: Edition 4-early Recordings 1953-1966

Sergio Fiorentino: Edition 4-early Recordings 1953-1966

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    JCS  |  神奈川県  |  不明  |  14/April/2016

     初めて聴くピアニスト。まだ二枚しか聴いてゐないのですが、陶酔しました。やはらかで豊潤な音で、おほらかで、とにかくあふれる歌の音楽。聴き手に心開いて。ミケランジェリのやうな聴き手を無視でなければ、聴き手から孤立してゐるかのやうなタイプでは全然ありません。(若い頃はさうではなかつたといふ説がある)シューマンの子供の情景やショパンのバラード3番、4番は絶品と思ひました。歌の移り変はりが豊かで、人のいのちの呼吸があります。しかし1番、2番は、別な歌に切り替はる間(ま)がないといふか、異常なもの、激越なもの、魔的なものが現れないやうに思ひました。  Ernst A. Lumpeといふ英語だけの解説を読むと、かつて小さなレコード会社と契約して、そのLPが、時に別のピアニスト名で発売されたこともあり、しかし彼の演奏であることは間違ひないとか、残念ながらMaster Tapeが失はれてゐてとか、とにかく全体としては、板起しのはうが多いやうに書いてあります。  しかし聴いた二枚は決して聴きづらくはありませんでした。知られざる(我国では)大ピアニストかも知れないと思ひ、期待に胸ふくらんでゐます。

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    ぬぬぬ  |  不明  |  不明  |  08/April/2016

    フィオレンティーノと言うと、あのコンサートアーティスツから出ている演奏会用アレグロ他を愛聴していた。と言っても、ジョイス・ハットの偽録音で有名なレーベルなので、フィオレンティーノも本物か偽物かわからない状態。そんな中でこれを聴くと、確かにステレオでも超こもった音質で左右が合っているかどうかわからん状態のすさまじい録音状態という点ではコンサートアーティスツと共通。それなら前者は本物かと思ったりして。それはさておき、演奏の方はかなりのクセや多少の隙はあるが、闊達なパワープレーで聴いていてうれしくなって来る。ショパンのワルツ・ポロネーズ・練習曲が完全全曲等のラインナップもそそられ、悪録音に耐えられる方には極めてお薦め出来る。

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