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Bach, Johann Sebastian (1685-1750)

CD Goldberg Variations : Genzoh Takehisa(Cemb)+14 Canons : Genzoh Takehisa, etc (Cemb, organ)

Goldberg Variations : Genzoh Takehisa(Cemb)+14 Canons : Genzoh Takehisa, etc (Cemb, organ)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  12/April/2021

      2度目のゴルトベルクである当盤は、前回(1度目)と比べても遜色なく、むしろ全く違った音色と演奏を聴けるものなので1度目の録音を聴いている方にもぜひ聴いていただきたい。   個人的な感想として、1度目のゴルトベルクがザラったした感触とすると、当盤は同様の造りながら仄かに滑らかさや艶やかさ、光沢をまとったような印象を持った。黒楽茶碗のような面持ちを連想させられた。演奏自体も1度目が楷書体、当盤はそれを少し崩して草書体のエッセンスも取り入れたようなひらめきと自由さを感じた。聴きようによっては日本の琴のように聞こえる部分もあったり、ひとつの楽器でこれほどの「音のバリエーション」が出せるのかとびっくりさせられたまま最後のアリアまで聴かせてくれる。さらにそこで終わりとせず、2台のチェンバロとポジティーフ・オルガンを絡ませた14のカノン BWV1087をカップリングしてくるあたりも心憎いプログラミング。   楽器の特性をフルに活用し、装飾や音の出し方を聴くと武久源造が「楽器の特長を存分に引き出しながらゴルトベルクに彩りを添えたい」と考えて奏でたのではと思ってしまう。また、これだけの表現を許容できるゴルトベルク変奏、それを創りあげたバッハの凄さに今更ながら舌を巻く思いだ。   名盤として知られるA.シュタイアーのゴルトベルク(2009年録音、Harmonia Mundi)もたしか同様の楽器を使っていたような気がするが(違っていたらごめんなさい)、音の多彩さ・パレットの豊富さは聴き比べしても面白そうだ。 これだけの演奏(と各変奏・音表現を的確に捉えたすばらしい録音にも拍手)があまり評判にならないのが不思議なくらいだ。

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