片手の郵便配達人
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murphy burnard | 兵庫県 | 不明 | 10/April/2021
主人公の母親は言う。「人はなぜ過去の経験から学べない? 同じ過ちばっかり繰り返してる。人間の宿命ね」と。描写される自然は、時に厳しいが、美しい。主人公の心根も美しい。だが、彼の迎える最期には希望がない。この結末は、過ちを繰り返す人間に対する鉄槌なのか。過ちを繰り返してしまう人間には、これほどまでに不条理な死しか値しないのか。人間の愚かさと温かさが等しく描かれており、若い人たちにぜひ読んでほしいと思うがゆえに、読後感の重さに耐えられず、星三つにしました。0 people agree with this review
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ねも | 兵庫県 | 不明 | 13/January/2019
第二次世界大戦終盤、ドイツの片田舎で、主人公のヨハンは郵便配達人として働いていた。一度は戦場に出たものの、左手を失ったためだ。彼が届ける郵便には、受け取りてが喜ぶものもあれば、戦死を伝える「黒い手紙」もある。孫の戦死を受け入れずに、ヨハンを孫だと思いこむ老女、不利な戦況でもナチスの勝利を信じ続ける人もいれば、ナチスに批判的な人もいる。やがてドイツは降伏し…。 村の生活では戦争の直接的な影響が少ないように思えるが、ヨハンの左手も、戦死者も取り返せるものではない。戦争は“奪う”ことで成り立っていることを、淡々と示した小説である。0 people agree with this review
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