Manon Lescaut : J.Kent, Pappano / Royal Opera House, Opolais, J.Kaufmann, Maltman, etc (2014 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 12/January/2016
新時代のディーヴァの誕生を言祝ぐプロダクションとしてこの上演、長く語り継がれることになるのではないか。オポライスはすでに『賭博者』『ルサルカ』『エフゲニ・オネーギン』の映像ディスクで素晴らしい演唱を見せているが、さらにメジャーな役に進出。マノンはプッチーニのヒロイン達のなかでも屈指のドラマティックな力が求められる上、文字通り「女の一生」を演じる必要があるという意味では、非常な難役だ。たとえば第1幕、ここでのマノンは田舎から出てきたばかりのうぶな少女という設定なのだが、これまでマノンを演じたどのソプラノも、そんな風に見えたためしはなかった。私はもうほとんど諦めていたのだが、ついにここに希有な例外が。そして思い知った。第1幕の時点で主演歌手がそういう演唱をできなければ、もうその時点でその上演は駄目なのだと。鬼気せまる第4幕のアリアに至るまで、オポライスはマノンになりきっている。相手役のカウフマンも彼女に触発されるところが大いにあったのではないか。イタリア・オペラではどうも違和感のあった彼だが、このデ・グリューは非のうちどころがない。他にはレスコー兄役のマルトマンが遊び人らしい、いい味を出している。 昨年の来日公演、『ドン・ジョヴァンニ』に限って言えば、無難に振っただけにとどまったパッパーノだが、ここでは水を得た魚のように素晴らしい。主役二人の第2幕での熱烈な二重唱は火を噴くようだし、かつてシノーポリが入魂の名演を見せた間奏曲も惚れ惚れする。ジョナサン・ケントの演出も快調。現代化演出にとっては鬼門であるはずの第2幕の「マドリガル」「ダンス」、第3幕の「新天地アメリカへの船出」といったファクターを次々にクリアしてみせるのは、お見事。第2幕でのデ・グリューの登場のさせ方もうまいし(見てのお楽しみ)、仮に舞台がラスベガスなら「荒野」はごく手近にあるわけだ。7 people agree with this review
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