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Jack Bruce

CD Sunshine Of Your Love: A Life In Music

Sunshine Of Your Love: A Life In Music

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    hiro  |  愛知県  |  不明  |  20/October/2015

    革新的なベーシスト、Jack Bruce(1943年〜2014年)は、優れた作曲家であり、また、魅力的なヴォーカリストでした。 この「Sunshine Of Your Love : A Life In Music」は、音楽に生涯を賭けた男のオールタイム・ベスト。ロックの歴史にその名を残すスーパー・トリオ Creamから始まって、ソロや、自己のバンドのアルバムから、代表曲がセレクトされた2枚組です。 収録時間は、Disc1が約75分、Disc2が約72分という充実した内容で、その音楽人生を網羅した24ページのブックレットも嬉しい。 Disc1の1曲目「N.S.U.」から8曲目「Doing That Scrapyard Thing」までは、お馴染みのCreamのアルバムから。 3人が対等の立場でアドリブ合戦(喧嘩セッション)を繰り広げたバンドとはいえ、リーダーシップをとっていたのはBruceであったということを、曲づくり、演奏、そしてヴォーカルから改めて感じました。6曲目「White Room」や7曲目「Deserted Cities of the Heart」は、リミックスによりGinger Bakerのドラムスが、もの凄い迫力・圧力で迫ってきます。 バンド分解直前の「Goodbye(1969年)」収録の8曲目「Doing That Scrapyard Thing」は、ロックというよりポップスであり、Beatlesを思わせるサウンド。同じアルバムに収録されていた「Badge」と共に、その後のEric ClaptonとGeorge Harrisonの深い交流を予感させる興味深い曲です。 9曲目「Never Tell Your Mother She’s Out of Tune」から12曲目「Weird of Hermiston」は、1969年リリースのファースト・ソロ 「Songs for a Tailor」から。 プロデューサーは、Creamのアルバムを手掛けたこともあるFelix Pappalardi。当時、CreamとBlood, Sweat & Tearsの架け橋となるアルバム、と評された傑作です。 11曲目の「Theme for an Imaginary Western」は、Pappalardiが参加したMountainも「Climbing!(1970年)」で取り上げていた名曲。 しかし、この「Songs for a Tailor」以降のBruceは、作曲面ではヒネリすぎの感があり、また、演奏においても、ClaptonやBakerといった天才的な共演者に恵まれず、Cream時代を超えるヒットを飛ばすことはありませんでした。 片やClaptonは、ドラッグの誘惑から決別をはかり、アメリカに渡って、新たな音楽活動に邁進し、レゲエの知名度を高めた大ヒット「I Shot The Sheriff」を含む「461 Ocean Boulevard」を1974年に発表。以後、大きな成功を収めていきます。 Claptonの成功を横目で見ながら、Bruceの内心には焦りがあったはずで、元The Rolling StonesのMick Taylorや、Bruceの才能を高く買っていたジャズ・ピアニスト Carla Bleyとバンドを組んだり、犬猿の仲と言われたBakerと、Creamを髣髴とさせるトリオ、BBMを結成するなど努力を重ねますが、ブリティッシュ一筋の姿勢は、彼をいつのまにか「孤高の存在」にしていったのでは? Disc1の13曲目「Folk Song」以降の「Harmony Row(1971年)」「Out of the Storm(1974年)」からセレクトされた曲は聴きごたえがあるとはいえ、地味な印象はぬぐえず、Disc2へと聴きすすんでいくにつれ、その思いが強くなるのを否めません。 そんな中でDisc1の19曲目、「Out of the Storm(1974)」収録の「Keep it Down」やDisc2の7曲目、「Somethin’ Els(1993年)」収録の「Ships in the Night」は、目が覚めるような名曲。 ロックに殉じた男、Jack Bruceの最後の花道は、奇跡ともいえる2005年、Cream再結成コンサートでしたが、このベストでは、天に召された2014年のラスト・アルバム「Silver Rails」から、「Candlelight」など4曲もセレクトされているのも、ファンの胸を熱くすると思います。

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