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CD The Art of Rene Leibowitz (13CD)

The Art of Rene Leibowitz (13CD)

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    レインボー  |  不明  |  不明  |  06/April/2021

    ルネ・レイボヴィッツ、忘れられたとは言わないが、その音源に触れるのは容易ではない。 そもそもCD自体が少ないか出ても廃盤、更に復刻も膨大な音源の一部と、未だに全容が掴めないからである。 スクリベンダムから出たこのBOXはかつてチェスキーが復刻したアルバムと、ウラニアが出した音源を中心にした物。 両方のレーベルで復刻されてない音源もある。 CDは厚紙に入ったクラムシェル・ケース。 解説はないが裏ジャケに収録データが書いてある。 演奏について、簡単に感想を。 CD1→ムソルグスキー『展覧会の絵』と交響詩『禿山の一夜』を収録。 オケはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。 大変有名なレイボヴィッツの代表音源で、ウィンドマシンの使用やコーダの大体な改変が特徴だが、オケの響きも鋭く曲に合っていて迷演と言える。 展覧会の絵も改変されているが、やはり個性的な演奏となっている。 CD2→フランスの管弦楽曲を振った物で、パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団とロンドン・フェスティヴァル管弦楽団の演奏。 ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団は録音用に集められたメンバーでは無いかと思うが、パリのオケは、パリ音楽院管弦楽団の変名か同オケのメンバーを中心に集めた団体と言われる。 それ故に演奏は往年のフランス色を出したメリハリある演奏である。 CD3→モーツァルトの交響曲第41番とシューベルトの交響曲第9番を収録。 オケはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。 個性的と言えばそうだが、レイボヴィッツの演奏として考えると両曲とも大人しい演奏だ。 CD4→グリーグとストラヴィンスキーという変わった組み合わせ。 ストラヴィンスキーはロンドン音楽祭管弦楽団といういかにも録音用の名前でまずまずの腕前。 演奏は36分と遅めですが、少々消化不良ぎみ。 グリーグのピアノ協奏曲はワイルドが主役であるが、レイボヴィッツのサポートも良い。 CD5→ドイツの作曲家による作品を集めたもの。 ロイヤル・フィルの演奏が上手いが、録音用オケと思われる、インターナショナル交響楽団のラインもなかなかに立派な演奏で良い。 CD6→パリ・コンセール・サンフォーニーク協会管弦楽団を振った小品集。 フランス物中心に集められている。 またオペラからの作品が多いのも特徴的。 2と同じく覆面オケの演奏とは思えない程上手い。 CD7→これと8はウラニアから出ていた音源で、オーケストラの小品集有名な曲ばかりで、オケはロンドン新交響楽団、ローマ・フィルハーモニー管弦楽団、RCAイタリア管弦楽団と録音用オケの演奏ばかりだが、いずれも中々楽しく、気軽に聴ける。 CD8→同じく小品集で、ローマ・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン新交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が登場。 生き生きとしたスペインやこうもり、レイボヴィッツ編曲のイギリス民謡などが聴きどころ。 CD9〜13→ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェンの交響曲全集で、レイボヴィッツの代表的な音源。 普段耳にする事の無いパートが強調されていたり、全体的に速めでメリハリのある演奏が特徴。 CD7〜8に僅かながら初復刻と思われる音源がある以外は復刻済みであるが、音質は年代を考えれば良好なものが多く、過去の盤と比べても大差はないレベル。 レイボヴィッツの録音全てを網羅している訳では無いが、代表的な音源は揃っていおり、今後レイボヴィッツのアルバムが大量に復刻される機会が来るとは思えないので、レイボヴィッツに興味がある、選曲が気になる、オケが気になるという方は廃盤にならないうちに購入をお勧めする。

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    HONA  |  埼玉県  |  不明  |  05/March/2021

    レイボヴィッツの名前は聞いたことがあったが、今までその演奏を聴いたことはなかった。今回初めてベートーヴェンの交響曲を聴いて本当に驚いた。「なんだこれは!」という衝撃だった。曲は小気味いいテンポで進んでいくが、これが半世紀以上前の演奏とは!最近は重厚長大なベートーヴェン演奏より快速テンポの演奏が好きで聴いてきたが、一方でHIPによる演奏にはちょっと軽すぎるかなという思いをすることもあった。このところ、シャイーとゲヴァントハウスによる演奏を好んで聴いていたが、レイボヴィッツはその上をいくかもしれない。これを聴くとシャイーがただ早いだけの演奏に聴こえてしまう。もし、レイボヴィッツのベートーヴェン交響曲全集が大レーベルから発売されていたら、今まで名盤としてあちらこちらで取り上げられてきたに違いないことは疑いのないところだろう。まだこんな宝が眠っていたとは!(目の前の宝に気がつかない眼力のなさのせいかもしれないが…)

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  • ★★★★★ 

    権太楼  |  東京都  |  不明  |  16/November/2015

    演奏はベートーヴェンの交響曲全集をはじめとして、何度も繰り返して鑑賞するに足る名演が揃っている。 今回あらためて聴き直して驚いたのは録音の素晴らしいこと。 最新のデジタル録音と遜色ないどころか、これほどのレベルのものは現在でもまれにしかお目にかかれないと思います。

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  • ★★★★★ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  24/October/2015

    「リーダイ」の愛読者だった父がクラシックに興味がないのに見栄で購入したベートーヴェン交響曲全集。書斎の飾り物となっていたレコードを小学生の時に引っ張り出して聴いたのが私のクラシック入門になった。チャールズ・ゲルハルトの解説も何度も読んだ。これが私のベートーヴェンの規範であり、だからこそフルトヴェングラーを聴いた時の衝撃は大きかった。なんだこの、のろい、重苦しい演奏は、こんなのベートーヴェンじゃないと思ったものだ。今ではフルトヴェングラーの素晴らしさももちろん理解しているが、どちらが好きかと言われればレイボヴィッツだ。私と同様の経験をしている方も少なくないようなのも嬉しい。演奏はどれもいいが、特に3番、4番は大好きである。時代を切り開いていく前衛としてのベートーヴェン。ロイヤル・フィルも優秀。今回のスクリベンダム盤では、ベートーヴェン以外のリーダイ、RCA録音が初めてまとめられたのだが、ロイヤル・フィル以外は偽名オケやスタジオ・オケばかりで演奏も玉石混交。(なぜか今回1枚のみパリ音楽院管弦楽団が正式名称になっている。それにしてもインターナショナル交響楽団てなんやねん。)このうちロンドンの2つのスタジオ・オケ(ロンドン新響、ロンドン・フェスティヴァル管)のレベルが低いのが残念。「春の祭典」はリズムもボロボロ。レイボヴィッツがブーレーズの師匠というのが信じられない演奏だ。ロイヤル・フィルとのものはどれもよく、パリ、ローマのオケのものも独特の面白みもある(グロボカールのソロが有名なボレロなど)が、評価は星4つが妥当だろう。でも、ベートーヴェンの価値を含めて満点にしたい。

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  • ★★★★★ 

    タケセン  |  千葉県  |  不明  |  10/October/2015

    偶然、ジャケットデザインに惹かれて購入した輸入盤が、レイボヴィッツの指揮したサティの「ソクラテス」。その生々しい実在感のある美に触れて呆然自失。半世紀近くのクラシックファンのわたしですが、まったく知らない人でしたので、慌てて調べたら、ベートーヴェンの交響曲全集が出ているのを知り、それを購入、続けてこの13枚組(ベートーヴェンはだぶる)を買いました。 ただただ感動で、口あんぐり状態です。第九は4回聴きました。交響曲の5番から第九まで通して聴いても感動感激が持続し、倍加されます。音がフレーズが音楽がいま作曲されたばかりという感じで、生きているのです。わずか61分の第九など鳥肌が立ちっぱなしです。1番2番も大変な名演ですし、エロイカも4番もみな快適快調で新鮮この上なし。シューベルトの9番もあっという間に終わってしまう。春の祭典は、昨年話題となった原点回帰のロトを半世紀近く前に実現させていたレイホヴィッツの先駆性に言葉もない。しかもフルオケの迫力のまま。 とにかく、超モダン性と音楽の生気がみなぎるさまは、クラシックのダルさを微塵も感じさせない名演集。 これが半世紀以上前の録音とは恐れ入ります。録音も超低域こそないが、まるで最新録音のよう。 CD聴いてこんなに驚いた経験は初めて。レイボヴィッツは、作曲者=創造者の目と精神で楽曲を再現しています。

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  • ★★★★★ 

    SD  |  東京都  |  不明  |  16/September/2015

    なんとも素晴らしいボックスです。レイボヴィッツという、正しく評価されていたとは言えない大指揮者(本来は作曲家)の真髄が堪能できます。評価されていなかった理由は、レコードがリーダーズダイジェストから通信販売されていたために一般のレコード店で入手できないものだったからです。CD時代になりCheskyなどから復刻され、聴いた方の多くが高い評価をしていました。しかし、最近のURANIAの復刻のような不完全極まりないものもあり、そのような物を入手された方は評価など出来っこありませんでした。このボックスは、レイボヴィッツのステレオ録音を網羅し、完全な状態で復刻されています。有名な「展覧会の絵/禿山の一夜」、ベートーヴェン交響曲全集ももちろん含まれています。ベートーヴェン交響曲全集は、最近、高く評価する人が増えてきましたが、これを聴かずしてベートーヴェンは語れないと言ってよい名演奏です。1961年の録音ですが、何度聴いても色褪せず新鮮に聴ける演奏は他に知りません。ベートーヴェン自身がイメージしていたのはこういう音楽だったのではないでしょうか。このボックスには小品もたくさん入っています。これらは何とも美しい世界を作り出しています。あの厳しいベートーヴェンを演奏したレイボヴィッツと同一人物とは思えません。CDは1万枚ほど所蔵していますが、ここのところ、こればっかり聴いています。音も大変良く、価格面からも文句無しのお薦めです。これを聴かないと損しますよ。

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