Jeanne d'Arc au bucher : Loisil, Soustrot / Barcelona Symphony Orchestra, Marion Cotillard, Xavier Gallais, etc
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 26/January/2016
マリオン・コティヤールの泪 その美しさに凝集された恐怖が忘れられない 第3交響曲「典礼風」は第二次世界大戦から受けた魂の傷痕を晒していて いつ聴いても緊張を強いられる その10年前大戦を誘引するファシズムの嵐が逆巻く世情の中で書かれたのが「火刑台上のジャンヌ〜」 台本をポール・クロデールが書き その言葉を何よりも生かす意図の下オネゲルが作曲したオラトリオであり楽劇 ジャンヌをはじめ多くの演者が歌わない 科白は歌唱にまさる比重で全曲を牽引していく 英雄救世主として称えられるべき乙女に汚名を被せて惨殺した社会の恐怖はいにしえのものではない 無欲で純粋な魂を抹殺する暴力の嵐は20世紀前半どころか現在も吹き荒れている コティヤールの泪はジャンヌの恐怖を想像体感したから流れたばかりではない ジャンヌとの共鳴はさらに大きな震えとなって現世を生きる私たちの心胆の深部へと降りていった故だ 不適格で薄のろで怖がりで無責任な権威が愚鈍で高慢で強欲で淫乱な権力と手を組み悪魔を呼び出す 人類がこの愚挙を繰り返している限りオネゲルの傑作を幾度となく紐解かなくてはならない 止まらぬ泪で満たされた衷心より推薦する5 people agree with this review
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