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Mahler (1860-1911)

Blu-ray Disc Symphonies Nos.7, 8 : Paavo Jarvi / Frankfurt Radio Symphony Orchestra, E.Wall, Tynan, Coote, Hellekant, Schukoff, etc

Symphonies Nos.7, 8 : Paavo Jarvi / Frankfurt Radio Symphony Orchestra, E.Wall, Tynan, Coote, Hellekant, Schukoff, etc

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  25/April/2015

    第7番は第1番と同じヴィースバーデンのフリードリヒ・フォン・ティーアシュ・ザール、第8番はフランクフルト放響の本拠、フランクフルトのアルテ・オーパーで収録。演奏は第7番が圧巻の出来ばえ。パーヴォの指揮は曲が複雑になればなるほど、ますます冴える傾向があるが、その見本のような演奏だ。第1楽章冒頭、伴奏音型の符点リズムのクリアな処理以下、全曲のスコアを徹底的に掘り起こしていて、会場の音響特性が良いので、それが細部まで克明に聴こえる。たとえば第5楽章冒頭、金管のファンファーレに唐草模様のようにからみつく木管の「茶化し」音型をこれだけ明確に聴かせるのは、このような一発ライヴでは容易ではあるまい。全体としては速めのテンポ設定だが、終楽章は意外に速くなく、むしろ余裕のある運び。 その中でこの楽章の盛りだくさんのコラージュ風音楽を万華鏡のように繰り広げる。 一方の第8番は特に実演では肥満した巨大化のあまり、俊敏な動きのできない演奏を聞かされることが少なくないが、これは極限まで曲をシェイプアップし、スリム化した演奏。そもそも演奏者の人数が少ない。二百数十名ほどで、8番では最小の部類だと思うが、少年合唱など驚くほど少人数だ。ゆえにテンシュテットの録画のような巨大なスケールは全く望めないし、あくまで他の曲の演奏と比べてではあるが、パーヴォの指揮としては細部の彫琢、メリハリの効果ともに、やや物足りない。第2部の真ん中(スケルツォ部)あたりは、どうもダレ気味だ。指揮者自身のコメント以上に、演奏そのものが曲に対する愛着の薄さを物語ってしまっている。

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