Violin Concerto, Piano Trio No.3 : I.Faust(Vn)Heras-Casado / Freiburg Baroque Orchestra, Queyras(Vc)Melnikov(P)(+DVD)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 07/January/2017
夢は枯野をかけめぐる 忘却の或いは無視された協奏曲はヴァイオリンの為に書かれた おそらくシューマンの病状の悪化から療養所への入所そして自死に至った状況が 80年余の空白を作り出したとはいえ 妻クララですら演奏を望まなかったのは 名手ヨアヒムも音楽の変質を感じ取っていたからだろう 魂が抜けたか 異界の音楽か シューマンらしからぬ楽想と響きに怖気を振るって封印してしまった シューマンの精神が恐怖の悲鳴を聞いていたことが分かる だが人生半ばで崩壊していく己の 未だ詩心は無限の荒野を翔け止まないことを高らかに謳いきっている 無残な状況は冒頭のニ短調で嘆かれ 翔けめぐる夢は終楽章のニ長調の楽句で繰り返し繰り返し訴えかけてくる 演奏例が少ないのは難しいからなのだろうが シューマンの詩と真実を最も肌身に感じる逸品だ ファウストとフライブルクBOの演奏は美しい ピリオド楽器演奏か否かは知らない ただガット弦の響きがあったから表現し得た世界ではないと思う シューマンの音楽と人生への共感あってこそ為し得たものだと感じる シューマンへわたしも想いを馳せた 衷心より推薦する5 people agree with this review
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