雅虫  |  福岡  |  不明  |  19/April/2008

お、これは拾い物！失礼。１９６０年代の古き佳き時代の香り高く、往年の巨匠スタイルの主観的な演奏である。歌うべき時には十分歌い、ティンパニの一撃も迫力十分。カラヤン盤の対極を行く豊饒な熱い演奏。アンチェルの演奏には、私は感情移入できる。

 

AUSNAHME  |  宝塚市  |  不明  |  25/February/2008

オケの技術水準が、現代の有名オケのそれには遠く及ばない。だが、全体にまろやかで暖かな音色はなかなか魅力的だし、何よりアンチェルの熱い共感に満ちた指揮が素晴らしい。一音一音に気持ちがこもっており、じんわりと感動させてくれるマーラーだ。それでいてよく聴くと現代音楽的なシャープさにも欠けてはいない。この良さを言葉でうまく表現できないのが歯がゆいが、ユニークなＣＤだし、この曲が好きな人なら、一度は聴く価値があると思う。

 

ハンス  |  世田谷  |  不明  |  08/January/2006

チェコ・フィルによるマラ９の遺産は誉れ高いノイマン盤だけではありません。非常に透明度が高く、チェコ・フィルは昔からこんなに素晴らしいオケだったのかと再認識。録音もかなり良好。少なくとも６０年代のディスクでは、バルビローリ/ベルリン・フィル、クーベリック/バイエルン放送響と肩を並べるほどの美しさと完成度の高さを誇る演奏でしょう。アンチェルは再評価されるべきです。