Symphony No.9 : Kubelik / Berlin Philharmonic
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一人のクラシックオールドファン | Hyogo | 不明 | 29/September/2012
チェコ出身のクーベリックには新世界交響曲盤が多く特に彼首席指揮者を務めていたBRSOを振った演奏がライブ中心に数多く遺されています。そうした中、本盤はDGでのドヴォルザーク交響曲集の一環で1972年BPOを振って収録した新世界(タイム@9’27A13’01B8’04C11’47)であります。当時クーベリック58歳で充実期を迎えつつあった頃の演奏なのですがこの曲のタイトル通りのはじけた演奏とは少し切り口を変えた感じになっておりこの交響曲集スタート1966年録音の第8番ほどのインパクトを私は持てませんでした。確かにボヘミア的な土俗味も薄いし地味なのですが徹頭徹尾きっちりとした丁寧な演奏は数多ある彼自身の他の演奏盤を含めた暴れる演奏とは一線を画したものとして聴き飽きはしないものとなっています。第1楽章息長いスタートからBPOらしい重厚なサウンドで展開部はややテンポアップして進めます。コーダ付近ではBPO機能が本性を聴かせます。第2楽章は比較的ゆったりと構え薄味ながら感情移入が穏やかに為されます。第3楽章もサプライズは無いのですが弦の掛け合いやティンパニーの動きがはっきり聞き取れます。いよいよ最終楽章も興奮する様な進め方ではありません・・・よーく整理された印象で管の咆哮は一人前に立派なものなのですが時折見せる弦の流麗さが幾分かローカルテイストを軽減しています。コーダ手前の回想部ではテンポ落としてしっかり歌って最後までバランスは崩しません。分っている他のCD演奏をメモしておきましょう。1951年シカゴSO(同@8’41A11’26B7’26C10’39)、1956年VPO(同@9’06A12’47B7’38C11’11)、1965年BRSO(同@8’40A11’38B7’19C10’25)、1980年BRSO(同@9’31A12’45B7’55C11’37)、1991年チェコPO(同@9’30A12’30B7’55C12’26)等でその他CDで前述しました様にBRSO分(1973年、1991年・・・)が何種類か・・・。繰り返すようですが本盤演奏はこれらの中で多分少し距離を置いた演奏と思われますね。なお、HMV検索システム・フォーマットが最近変更され、まだ私の方も不慣れな為、商品カタログ番号・レーベル等を本盤商品情報として把握せず盤実在性は確認しておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)0 people agree with this review
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