Stable

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  • ★★★★★ 

    宗仲 克己  |  東京都  |  不明  |  25/March/2025

     吉田美奈子は、圧倒的な歌唱力・表現力で、他者の追随を許さない。きわめて優れた音楽家・表現者であり、真の Artisan(職人) である。さらに、彼女の楽曲のすべての要素、詞・曲・編曲・演奏が超一流である。例えば、詞に注目すれば、昨今氾濫している直截で深みがない歌とは比べようもなく、彼女の視点は卓越している。吉田美奈子は、1970年代から1980年代にかけて、『 Twilight Zone 』『 Let’s Do It 』『 Monochrome 』『 Monsters in Town 』『 Light’n Up 』『 In Motion 』 といった数々の傑作アルバムをリリースした。1982年に発表した『頬に夜の灯』など、珠玉の名曲を数多く創作してきている。一般的には、デビューして経験を積む中で才能が枯れてしまうアーティストが多い。しかし、吉田美奈子の場合は、初期に数多くの傑作アルバムを発表しながら、その後も絶えず進化し、創作力を高めている。2002年にリリースされた本作『 Stable 』は、円熟の境に達した最高傑作である。音創りも常に変化を見せており、本作では Synthesizer を多用したアレンジも効果を上げている。一方で、前奏から本人の Back Vocal を重ねる音創りも堂に入っている。音楽によって繰り広げられる彼女ならではの世界観は、まさに「 Stable 」である。  『 Stable 』 は全10曲、第1曲『 TALE OF THE SEASONS 』から第10曲『 星の夜 』まで名曲ぞろいであるが、私が特に推したい超名曲がある。まず、第4曲『 GRACEFUL RAIN 』 。このタイトルは「優美な雨(美雨)」であり、その実質は「慈雨」である。雨がしなやかに降り続く都会に夕闇が迫る。しかし、都会の美しい佇まいとは対照的に、人々の心は暗く荒んでいる。乾いた心を潤すものへの渇望と焦燥感が漲る傑作である。演奏面では、全編にわたって、シンバル(Synthesizer)の細かく激しい音が左右チャンネルいっぱいに無窮動で鳴り続ける。さらに背景には、g4・e4・g4・e4・g4・e4・・・・の、Synthesizer による非常に高い、しかし微かな信号音群が、断続的に合計17回入る。この効果的な演出は、閉塞した社会の不安定感と、そこに生きる者の不安感を表現する。「さり気ない日々に出会う・・・」の展開部を導く部分で決然と叩かれる ドラム( Synthesizer )が、痛いほどに鋭く乾いた音に調製されているのも表現上の必然と言える。「忘れないで 明日を憂うあなたの傍にも ほら 視つめている人がきっと居ることを」というクライマックスの詞も秀逸である。この機微を穿つ詞は、社会を視つめて深い思索をしている吉田美奈子ならではのものだ。この一節は、John Lennon / Yoko Ono の『 Imagine 』のメッセージ「You may say I’m a dreamer. But I’m not the only one.」に共鳴していると私は感じる。 『 GRACEFUL RAIN 』を挟む前後の曲も、心に沁み入る Soulful な名曲だ。第3曲『 少しだけ...』は、演奏時間が8分に迫るが、長さをまったく感じさせない。Bass は過ぎゆく時を刻むようであり、Synthesizer の流麗なサウンドが心地よい。吉田美奈子の圧倒的な歌唱力と表現力に聴き惚れながら、この音楽が永遠に続いてほしいという気分になる。抑制された静かさの中で、少しずつ高揚していく展開も感動的である。1982年の傑作 『頬に夜の灯』 は、黄昏から夜にかけての街の美しい光たちを描いた。そして「時をそのまま止められたら なんて素敵!あなたのために」と、光のように瞬く初々しい恋を唄った。その20年後の2002年の『 少しだけ... 』も、やはり夜の街を描く。ここでは、過ぎゆく時を受け入れ、「愛は もう こんな形でいいと・・・」と、思慮深い大人の切ない愛を唄う。『頬に夜の灯』 と『 少しだけ・・・』は双璧であり、私の生涯の愛聴曲である。  第5曲『 FORGIVING 』も、大人にしか書けない詞が心に深く沁み入る。「夕暮の降りる街にひとり 凍る風が痛いけれど電飾が美しい それが微かでも それが儚くても 心を照らす光だから孤独を許そう」。吉田美奈子ならではの情景描写と美意識である。 「悲しくて寂しくて言葉には出来ない事 抱えても時は同じ速さ…」 と、はじめは「同じ速さ」以降を唄わずに、2番目で「同じ速さで過ぎて行くのでしょう」と唄うところも粋である。Synthesizer による穏やかなサウンドに包まれて、吉田美奈子の歌唱をじっくりと聴くことができる感動的な名曲である。  また、第8曲『 STINKBUG 』の詞は非常に辛辣である。「妄想網に貼付く奴の 吐き出す腐った糸が切れた 危険な呪文を唱えて獲物を取り込め 名前も顔も無いから神経はザラザラ」。スマホ中毒に侵された、巷間に溢れる画一化した行動様式。惨めなまでに欠如している思考力と想像力。さらに最近は、石丸・玉木・斎藤らによる異常な社会現象が発現。政策を読めない、長い話を理解できない人々をターゲットに、刺激的な短い動画で扇動するポピュリズムの手法が横行している。「フィルターバブル」「エコーチェンバー」「確証バイアス」に翻弄され、幼稚な正義感に駆られた人々による熱狂が踊っている。2012年12月の総選挙以降に劣化が加速し、事大主義が蔓延し、視野狭窄による極端な群集心理が暴走している現在の日本社会を、吉田美奈子は21世紀初頭の時点ですでに洞見していたようである。

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  • ★★★★★ 

    Blackeyegentleman  |  Kokubunji  |  不明  |  07/February/2004

    ソウルぽくファンクぽいポップていうか、かっこいい美奈子さんのサウンドです。なんか無機質な都会の生活に音楽を与えてくれます。

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  • ★★★★★ 

    まうくん  |  不明  |  16/April/2003

    気のせいか、今風のアレンジで今風の音色を使ってますね。吉田美奈子嬢なりの解釈ってことでしょうか?ライブ最高でした。もちろんライブDVD買いましたよ!

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  • ★★☆☆☆ 

    くま  |  日本  |  不明  |  15/December/2002

    久々の新譜、楽曲が良いのに、素直に楽しめません。妙にノイズっぽいボーカルのCCDにがっかりです。ご本人はこの音、認めているのでしょうか?

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  • ★★★☆☆ 

    pino  |  moon  |  不明  |  16/November/2002

    一度聴くと、何度もききたくなる秀作ぞろい。ライブとは、また趣が違うアレンジで、楽しませてくれる。とにかく新譜発表自体、有り難い。くれぐれも肩の力をぬいて聴くべし。

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  • ★★★★★ 

    ◎  |  国内  |  不明  |  29/September/2002

    ついに出る!! 待ってましたの新作です!! http://www.avex-io.com/minako/ で試聴できます!! 槇原敬之参加の曲も最高!! 買いです!!

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