6 Cello Suites : Mari Fujiwara (2011, 2012, 2013)(2CD)
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les_chaumes | 京都府 | 不明 | 06/March/2020
生身の藤原真理さんが目の前で弾くのを聴いているようななまなましい空気感を感じられる良い録音です。全体に、落ち着いたテンポで一音一音噛みしめるように演奏されていると感じます。と言って、重いのではなく(むしろ風が吹くように爽やか)、一つ一つの音の意味が考え抜かれていて味わい深いということです。バッハの無伴奏は、各音の意味を考えず(と感じられるように)演奏されると、技巧的に完璧でも退屈します。その対極にあるのが、例えばこの演奏でしょう。音の出し方も好み。低音は飾り気なく実直に深々と、高音は花が咲くようにやわらかに空中に溶けていく。ちょっと聴くつもりが、つい惹きこまれてしまう演奏でした。0 people agree with this review
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orisuke | 新潟県 | 不明 | 05/February/2015
天空を駆けるといった感じの演奏だった旧盤から30年、満を持しての全集だと思います。前回はコロンビア(DENON)でしたが、今回はNaxosからのリリース。しかし、藤原真理自身がライナーノートに書いているとおり、プロデューサーは同じ川口義晴氏。 新盤の演奏は、日本人の自然観のようなものが投影されたバッハという風に僕には聞こえました。本当に感覚的なものなのですが、精密に木材で組み上げられた日本建築が森を背景に雨に濡れているような。いわゆるバロックの王様としての石組みのバッハではなくて、日本の風土に根付きはじめたバッハを聴いたような気がします。10年ほど前に聴いた実演とは随分変わった気がします。藤原さん自身の演奏の深化なのか、それとも川口さんとの相乗効果なのか、色々考えさせられる新盤でした。0 people agree with this review
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