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Schubert (1797-1828)

SHM-CD Piano Sonata, 4, 7, 9, 13, 14, 16, 17, 18, 19, 20, 21, : Barenboim (2013-2014)

Piano Sonata, 4, 7, 9, 13, 14, 16, 17, 18, 19, 20, 21, : Barenboim (2013-2014)

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Showing 1 - 4 of 4 items

  • ★★★★★ 

    シャルヴェンカ  |  千葉県  |  不明  |  21/November/2021

    行きつけのクラシック専門店でベートーヴェンの前半15曲のソナタのCDが見つからず、たまたま手にしたバレンボイムの75歳記念39枚組CDに収録されていた。正直私はシューベルトのソナタは聴かなくてもいいと思っていた。何の思い入れもなくシューベルトを聴くと…。目からウロコ、すっかりシューベルト・ファンになってしまった。バレンボイム実に70歳を超えての演奏。どこにも年齢を感じさせない、瑞々しく入念な演奏に、もうベートーヴェンはいいと、こればかり1ヶ月以上聴き続けてしまった。長調作品では7、9番、短調作品では同じイ短調の14、16番と初めて聴いたのに、すっかり取り憑かれしまった。バレンボイムの作品に対する思い入れがひしひしと伝わってくる。願わくば短調作品で素晴らしい6、11番も加えて欲しかった。

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  • ★★★★☆ 

    Xm  |  岡山県  |  不明  |  17/September/2014

    数年前、バレンボイムの弾く平均律を聴いて思ったんですが、彼はどんな音楽も曲の全体象を明らかにし、かみ砕いて聴き手にわかりやすく伝える名手だと思います。 基本はロマンチックな歌心と明快な解釈なんで、いささか大味な感は否めませんが、逆にそのことが今まで私にはケンプやシフ、内田光子等では神経質すぎてイマイチ良く解らなかったシューベルトのソナタの全体象が現わになって、なるほどこんなに良い曲だったのかと思わせてくれました。 しかし、決してそのわかりやすさが芸術的な価値を損ねていることにならないのが彼の非凡なところ。 平均律以降、ますますその芸風に磨きがかかってきてるんじゃないでしょうか。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  29/August/2014

    未完成作を除く全ソナタをそれぞれ数日ずつの二度のセッションで一気に録音。最近、ヨーロッパ各地で盛んにシューベルト・リサイタルをやっていたのは、これの布石だったのかと合点がいった。バッハからブーレーズまで何でも弾けてしまうためにかえって軽く見られがちなピアニスト・バレンボイムだが、改めてその能力の高さに驚嘆させられる一組。70歳を超えたが、少なくともこのセッション録音で聴く限り、技術的には全く危なげないし、テンポも遅くなってはいない。もちろんシューベルトらしい歌の美しさも損なってはいないのだが、和声の変転を敏感に反映する音色、タッチの多彩さとリズミックな弾みで勝負する演奏。シューベルトはむしろ音色とリズムの作曲家であることを強く主張している。おそらく前世代の巨匠たちから学んだのであろう絶妙なテンポ・ルバートとリズムの駆動力、さらにもっと大きな範囲でのテンポの操作が絶大な威力を発揮しているが、たとえばその典型は第19番ハ短調の終楽章。タランテラのリズムを持つこの楽章、物理的にはかなり時間がかかっている(10:01)、つまり一貫して快速テンポで飛ばしているわけではないのだが、リズミックな駆り立ての効果により実際より速く感じられるというマジック。しかも、緊張の緩む楽想では、はっきりとテンポを落として対位旋律を克明に聴かせる。お見事な手腕だ。第20番イ長調第2楽章でも両端部のリズムが良いため、中間部の壮絶な表現主義が一層、引き立って聴こえる。

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  • ★★★★★ 

    kadoshin  |  東京都  |  不明  |  26/August/2014

    全曲新録音といううれしい5枚組。老いてますます盛んというか、持ち前のスタミナに衰えはまったくないというのが、数曲を一聴しての感想です。 まず音が抜群に美しいですね。過去に録音してきたバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどで感じてきた、ピアノの音と音色の変化だけで勝負できるテクニックは健在。バレンボイムのピアノというと、この腕(体力?)に任せて言葉は悪いですが弾き飛ばしてしまい、やや細部の詰めの甘さを感じることもままありましたが、この録音は時間を十分取ったのでしょうか、そういうマイナス面は感じません。どの曲も丁寧な仕上がりです。 シューベルトにしてはやや意志的、ドラマティックに過ぎるという批判はあるかもしれませんが、私はこうしたシューベルトもありかなと思います。彼岸の世界と紙一重の最後の3曲も、バレンボイムの手にかかると起伏の大きい山あり谷ありの世界。最後の21番も内田光子の灰色一色の諦観とは対照的に、あえていえば色彩感豊かな演奏となっているのがバレンボイムらしくて微笑ましくなりました。 ファースト・チョイスとしてよりもいろいろな演奏を聴いた方にお勧めしたいです。

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