Symphony No.21, Polish Tunes : Vasiliev / Siberian Symphony Orchestra, Bartenyeva(S)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 06/May/2017
第22番は未完のため、これと室内交響曲第4番 Op.153がヴァインベルクの完成した最後の作品となった。第21番『カディッシュ』は続けて演奏される6つの部分から成る。ラルゴ(17:47)/アレグロ・モルト(7:40)/ラルゴ(5:26)/プレスト(3:00)/アンダンティーノ(7:08)/レント(13:10)。つまり、コントラスト付けのための速い部分はあるものの、ほとんどが緩徐楽章。やや速いシンプルな緩徐楽章(アンダンティーノ)とより遅い楽章(レント)を併置するのは、もともとこの作曲家の常套手段だが、彼の弱点は緊張感のある緩徐楽章を書けず、ユルい音響の垂れ流しになってしまいがちなこと。この曲のアレグロ・モルトから(二度目の)ラルゴへの流れ込みなど、どうしてもショスタコの第8交響曲(第3/第4楽章)を思い出してしまうが、ショスタコはしばしば緩徐楽章にパッサカリアという形式を採用したし、かのグレツキはミニマル・ミュージックの構成原理を導入したわけだが、ヴァインベルクはそういう工夫をほとんどしなかった。だからこの曲など彼の弱点をもろに露呈しているとも言える。彼の作品を全部聞いたわけではないので、暴論を承知で言うわけだが、この作曲家の創作力のピークはやはり1960年代末ではなかったか。歌劇『パサジェルカ(旅客)』、トランペット協奏曲変ロ長調、交響曲第10番イ短調あたりは間違いなく音楽史に残るべき傑作だと思うが、その後の作品は「戦争」交響曲三部作を含めて、あまり買えない。老境に入った作曲家が懐古的な音楽を書きたくなるのは当然とも言えるが、いささか後ろ向きに過ぎる。この曲はまさにその頂点。両端楽章でのショパンの夜想曲の引用、終楽章でのソプラノ独唱(歌詞のないヴォカリーズ)の導入も、いかにもわざとらしいが、さすがに感慨深いことは確か。『カディッシュ』という題名は、バーンスタインの交響曲にも同名のものがある通り、ユダヤ教の祈りの言葉。一方『ポーランドの音』(『ポーランドの調べ』ぐらいの訳の方が良くないか)は遥か昔(1949年)のお気楽な小品。演奏はオケがやや頼りないが、まずは健闘。1 people agree with this review
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