Twenty

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    hiro  |  愛知県  |  不明  |  07/July/2014

    Andre Ceccarelli (ds) 、Jean-Michel Pilc (p)、Thomas Bramerie (b)の3者の名が冠された「20 Twenty」。タイトルは、この3者の共演歴を示す年数だそうです。録音は、2013年8月。 そのピアノプレイの振幅が激しいJean-Michel Pilc参加ということで、若干身構えてプレイボタンを押しました。 今回は、12曲中7曲がスタンダードということで、どうしてもそちらの方に耳が傾いてしまいます。 1曲目「All Blues (Miles Davis)」から、押しの強いピアノプレイが迫ってきて、ああ、これがPilcの世界なんだ、と妙に納得。 キラキラとしたピアノと重量感のあるリズムが印象的な3曲目「On Green Dolphin Street (Kaper Bronislaw)」は、PilcがCeccarelli、Bramerieに勝負を挑んでいるかのような演奏ぶり。 アブストラクトなイメージの3人の共作「Twenty」、「Opus #3」に続く6曲目「Ne Me Quitte Pas (Jacques Brel)」は、「行かないで」の邦題で知られる曲です が、うってかわってポエジーを感じさせる秀逸なアレンジで聴かせてくれます。 この辺りが、Pilcの持つダイナミズムの真骨頂でしょうか? 7曲目「Old Devil Moon (Burton Lane)」は、ラテン風味のリズミックな展開で、ちょっとThelonious Monkを思わせるプレイだなあ、と思っていたら、Monkの曲も収録されていました。 その10曲目「Straight No Chaser」は、めまぐるしい展開でスイング感というよりも、スリルを味あわせてくれる演奏。 そんなハラハラ感の後で聴く11曲目「L’Auvergnat (Georges Brassens)」は、強めのタッチでありながら、しっとりとしたニュアンスが漂います。 ラスト12曲目もMiles Davisの作品で、斬新なアレンジで原曲を再構築しており、これが「Solar」だと気付く方は少ないと思います。 Pilcのオリジナルで印象深いのは、8曲目「Returning」、9曲目「Things Are」で、リリカルなプレイにより、もう一つの顔をのぞかせてくれます。 全体を聴いて、Pilcらしい尖がったプレイと、つかの間の安息が同居する、優れたピアノトリオ作品であると思いました。

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