Madama Butterfly : Ponnelle, Karajan / Vienna Philharmonic, Freni, Domingo, Ludwig, Kerns, etc (1974 Stereo)
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禅済 | 三重県 | 不明 | 17/July/2021
私もこの演出には違和感があるが、考えてみればこれはイタリアのオペラなのだ。いくら日本を舞台にしているからといって、我々日本人が納得できるほどの舞台、衣装、演出を期待するのは初めから無理なのだ。まして、この映画が作られたのは1970年代だし。この頃来日したアメリカの楽団の公演で、司会者が団員に「お前さん、日本のどこが好きなんだい」と質問し、「ゲイシャ、フジヤマ」と答えさせ(もちろんヤラセ)聴衆がドッと沸く、そんな時代だったのだ。それに我々だって幕末明治の風俗をどれほど知っているのか。せいぜい写真やテレビドラマで見る程度の知識しかない。これは日本を題材にしたイタリアのオペラだと割り切るしかない。以前買った、あまりににも珍妙な衣装、演出で途中で見るのをやめて、それっきりにしているDVDに比べればましな方だ。と偉そうに書いたが、この映画やっぱり違和感がある。満足したいなら、浅利慶太演出で林康さん子が出演したミラノ公演のLDか、NHKBSで放送された木下美穂子さんのを見るしかない。0 people agree with this review
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金山寺味噌 | 愛知県 | 不明 | 14/September/2014
カラヤン指揮ウィーン・フィル、ミレッラ・フレーニ主演の『蝶々夫人』のアルバムは万人に薦めうる名盤なのだが、同時期に撮影された映画版のほうは、なんとも評価に困る、不思議な作品になってしまっている。演奏はとにかく 素晴らしい。フレーニの可憐で叙情的な蝶々さん、パヴァロッティから交代したプラシド・ドミンゴの明朗で華やかなピンカートン、ルートヴィヒのいぶし銀のようなスズキ、そしてカラヤンによる流麗豪華な伴奏。 ただ、ジャン=ピエール・ポネルの演出がどうにも・・・・・ 時代設定は原作では幕末維新期だがこのポネル版では第一次大戦後ということになっている。ピンカートンがTシャツでうろうろしているのもそのためなのだが、やや滑稽に写る。そして蝶々さんの顔だけを真っ白に丸く塗ったメイクとか、蝶々さんの住んでる家が日本のような中国のような朝鮮のような(そしてそのどれでもない)、なんちゃって東洋風みたいな意匠になってるのも脱力もの。そして冒頭でいきなり登場するドミンゴ(ピンカートン)の障子破り脱出!!これは衝撃的なラストシーンとつながっているのだが、まるでドリフのコントのようだ(笑)。よくこれでカラヤンはOKしたなぁと思うが、イギリスの批評家リチャード・オズボーンはこのポネル版のことを「すべての感情が納得できる」「フレーニの演技はLP版より深く激しいように思われる」と絶賛していたりするので、日本人と西洋人とでは感じ方が違うのかなぁ。4 people agree with this review
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