Gotterdammerung : Cassiers, Barenboim / Teatro alla Scala, L.Ryan, Theorin, M.Petrenko, W.Meier, etc (2013 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 18/April/2014
バレンボイム指揮、カシアス演出によるスカラ座リングの完結編。パドリッサ演出のバレンシア版、ルパージュ演出のメト版、いずれもハイテク映像を駆使して演出家の解釈をあまり押し出さないタイプの舞台だが、このカシアス演出が一番おとなしい。独自のアイデアが見られるのは第1幕幕切れの隠れ頭巾をかぶったジークフリートの見せ方ぐらい。最終景もベルギーの彫刻家、ジェフ・ランボー作のレリーフに丸投げというのは、いただけない。音楽を邪魔しないから最初に見るにはいい、とも言えようがシェロー、クプファー、コンヴィチュニーなど明確なコンセプトを持った各演出に比べると物足りない。指揮も演出に調子を合わせたのか、表現意欲全開だったクプファー版の頃に比べると、かなり枯れた印象。テンポは遅めで表現は重々しいが、どうもモタつき気味だ。 歌手陣ではブリュンヒルデがステンメからテオリンに代わってしまったのが痛恨事。力めば力むほどヴィブラートが多くなって聞き苦しい。女声陣では第2のノルンとヴァルトラウテで登場のマイアーが相変わらず一番目立っている。ライアンのジークフリートは悪くない。悲劇的な彫りの深さがないという声もあろうが、演出のコンセプトでも彼は死の直前まで愚か者のまんまだから、これで構わないと思う。ペトレンコのハーゲンはラトル指揮のザルツブルク/エクサン・プロヴァンス版の時から非常に面白いと思っていた。ギラギラした悪意を前面に出すタイプではなく、少し斜に構えたクールでニヒルな悪役。こういう役作りもありだと思う。ところで、1万円超というNHK版の値段はちょっとどうなのか。日本語字幕付きとはいえ、ほぼ半額でARTHAUS版が手に入るという状況では、いったい誰が買うのかね。5 people agree with this review
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