ピンクとグレー 角川文庫
Showing 1 - 3 of 3 items
-
prince coffee #2 | 不明 | 不明 | 11/April/2021
ジャニーズで長年顔を見かけてきたアイドルが小説書いてみましただと?と怒り半分で本屋で立ち読みし、その完成度にちょっと驚いて思わず最後まで読み込んでしまった。小説として読者を飽きさせない最低限の工夫はきちんとできている。失礼ながら彼に限らず基本的に新人作家の文章を金を取れる商品に作りこむには当然編集者の眼力・介助は必要なはずだが、その編集者・出版社の作りこみの目標水準(商品化へGOサインを出した水準)にも文句はない。予想外の視点の反転の回数や、主客転換での文体の変化、伏線のよじれ方と出現のタイミングの調整…とかはふつうに悪くない。0 people agree with this review
-
イック | 大阪府 | 不明 | 10/April/2021
第42回吉川英治文学新人賞を受賞した加藤シゲアキのデビュー作の文庫化です。最初に出版された当時はジャニーズのアイドルが書いたということで話題となり、売れてもファンが買っているとアイドルグループ所属故になかなか正当な評価を受けてこなかった様に思います。ですが彼は地道に文章を書き続けることでようやくきちんと評価されたといった感じですね。このピンクとグレーは芸能界を舞台に2人の青年を描いた作品で、実際に若い頃から芸能界で活躍している方だけにリアリティがあります。大貴と真吾は性格は全く違うのに同じ年で親友、さらには2人とも芸能界に入るのですが、真吾だけが売れたことで仲たがいするといったストーリです。この作品は緻密な描写と高い表現力、さらには作中の時間の使い方が上手いなと感じました。あと中だるみすることなく一気に読めたし、会話のテンポや伏線も見事でしたね。なのでついつい感情移入して読んでいた分ラストは衝撃を受けました。0 people agree with this review
-
まんまる | 福岡県 | 不明 | 10/April/2021
映画化もされた今作。映像として表現されたことで、この作品性がより明確になったと思う。映画と合わせて見てほしい。0 people agree with this review
Showing 1 - 3 of 3 items