Road 66 -American Piano Works : Diluka(P)Dessay(S)
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ココパナ | 北海道 | 不明 | 07/July/2021
スリランカ人の両親を持つモナコのピアニスト、シャニ・ディリュカによる「アメリカ・ピアノ作品集」。ピアニストの遊戯的志向の感じられる企画。この芸術家の技量全般を推しはかるものとは言い難いけれど、逆に、それゆえの魅力が横溢した、とってもステキなアルバムになっている。それに、ディリュカというピアニスト、ジャケット写真などみてもなかなかエスニックな美人で、風貌も魅力的。末尾に収録されているコール・ポーターの「恋とはなんでしょう」では、フランスの歌手、ナタリー・デセイがヴォーカルを務める。ちなみに「アメリカ・ピアノ音楽集」とはなっているが、オーストラリア出身のグレインジャーや、アルゼンチンの作曲家、ヒナステラの作品なども含まれているので、そちらの「しばり」は緩い印象。これらの作品に共通するのは、描写的な音楽である、ということ。どこか静かで、美しい雰囲気に満ちている。憧憬的で、小さいころに見た原風景を思い出すような音楽。夏の暑い日に、木陰から、青空に浮かぶ真っ白な雲を、時間のすぎゆくままに見ていた、あの日を思い返すような・・・。ジョン・アダムズ、フィリップ・グラスはいずれもミニマル・ミュージック作家として知られる存在。冒頭のアダムズの曲は、情緒的な雰囲気と、ミニマル的な進行を併せ持った環境音楽的な美観を持っていて、このアルバムの導入に相応しい。ブラウザ・ゲームのサントラのような響きにも聴こえるが、情緒的な含みが深く、色合いが豊か。グラスのエチュードでは響きそのものの美しさが抜群。グレインジャーの子守唄は同音連打の印象的な作品。エヴァンスの名作、ワルツ・フォー・デビイはクラシックのグラウンドを持つ弾き手にも取り上げられる機会が多くなったが、ディリュカは、ここで適度な自由さのあるアプローチで、当意即妙な味わいを示してくれる。楽しい。バーバーとビーチの似た気配を持つ作品を続けて配列するところも、奏者のセンスを感じさせる。暖かな楽想がよく映える。ケージという作曲家の名前に、思わず身構えてしまう方も多いのではないだろうか?だが心配無用。とても美しい曲。こういう音楽も書ける人だったんですね。ドビュッシーの「かくて月は廃寺に落つ」を彷彿とさせるような、印象的な退廃性、耽美性があります。ガーシュウィンの2曲が美しい。いずれも他者による編曲ものであるが、原曲の彩を巧みに活かした編曲で、適度なスイング感のある聴き味が絶妙。ヒャンキ・ジューの逸品も多彩な音で楽しめます。そして、エヴァンスのもう1曲、「ピース・ピース」は、このアルバムのハートとも言える曲で、前述した「少年の日の、夏の思い出」に浸る様な味わい。最後にデセイが加わって、「恋とはなんでしょう」が歌われますが、なかなか雰囲気が大きく変わるので、ややびっくりしますが、聴いているうちに、その音世界に惹きこまれてしまうから不思議。ディリュカの伴奏もうまい。0 people agree with this review
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