ウクライナから愛をこめて
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苺 | 不明 | 不明 | 10/April/2021
ウクライナ出身の女性が日本語で書いたエッセイ集です。 (外国語で書かれたものが日本語に翻訳されたのではなく、最初から日本語で書かれました。) 著者のホメンコさんは、ウクライナはキエフに生まれ、キエフ国立大学を経て東大に留学し、その後母国で教鞭をとっている人です。 本書には、彼女が出会った人々のそれぞれの人生の話が収められています。 若くして結婚した夫と引き離された挙句炭鉱で強制労働をさせられ、人生も終盤になってから、実は夫は生きていたと知った女性(『マリーナおばさんの恋』)。 炭鉱夫として働いたのち苦学して医師になった、著者の友人の父(『夢をもらう』)。 中でも私の胸に最も強く響いたのは、『ニューラおばさん』という一編です。ニューラは著者が子どもの頃隣に住んでいた女性。何かの集まりがあると、彼女はいつもアルセーニイという男性と一緒に来ていました。 子どもの頃の著者は、二人が結婚していないことを不思議に思っていましたが、大きくなってからその訳を知ります。 二人は共にユダヤ系で、幼馴染でした。 第二次世界大戦が起きると、アルセーニイは軍隊に入ります。 戦後、除隊してキエフに戻ったところ、ニューラの家があったところは爆撃の跡だけになっていました。 実はニューラ一家は避難していたのですが、アルセーニイはそのことを知りませんでした。 ニューラを失ったと思い込んだアルセーニイが十五歳年上の女性と結婚して一年が過ぎた頃、シベリアに逃れていたニューラ一家が戻ってきました。 既にアルセーニイには双子の子どもも生まれていました。 アルセーニイは家族と別れてニューラと一緒になろうと考えましたが、ニューラは「あなたの家族を壊してはいけない」と踏みとどまらせます。 事情を知っているアルセーニイの奥さんは、二人がパーティーへ一緒に出席したり、ニューラの家のメンテナンスをしてあげたりすることを受け入れていました。 そして…? 続きは是非本書を手に取って読んでみてください。。 シンプルな言葉で書かれた、激動の時代の波にもまれながら真摯に生きる人々の思いに胸がジンとします。とっておきの一冊です。0 people agree with this review
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