Comp.string Quartets: Alban Berg Q
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 30/April/2011
数年前に惜しくも解散してしまったアルバン・ベルク弦楽四重奏団(ABQ)であるが、本盤におさめられたバルトークの弦楽四重奏曲全集は、ABQが遺した数々の名演の中でも最上位にランキングされる代表盤の一つであると考える。録音から既に30年近く経過しており、本演奏に触発されたような同曲の名演も散見されるが、今もなおその存在感は色褪せていないと言える。本演奏においてABQは、その持ち味である卓越した技量を駆使しつつ、バルトークの複雑極まりない曲想を細部に至るまで精緻に紐解いていく。これほど完璧に同曲を音化したことはないのではないかとさえ思われるほどの精密な演奏とさえ言える。その徹底した精密さは、どこをとっても力強い気迫と独特の緊張感が漲る演奏に仕立て上げるのに大きく貢献しており、全体としてクールな演奏とさえ感じさせるほどだ。しかしながら、ウィーンの音楽家で構成されたことに起因するABQの各奏者の美しい音色が、演奏全体に適度の潤いを与えることに貢献しており、クールでありながらも決して血も涙もない演奏に陥る危険性を回避していると言える。このような本演奏に対しては、知情兼備の完全無欠な演奏との評価もあながち言い過ぎではあるまい。もっとも、バルトークは、盟友コダーイとともに民謡の採取を行い、採取した民謡を高度に昇華させた上で積極的に自作に取り入れており、同曲においてもそれを随所に聴くことが可能であるが、かかる民族色的な側面に重心を置いた表現という意味においては、ABQの演奏よりも優れた演奏が存在していると言えなくもない。とある影響力の大きい某音楽評論家は、本演奏について同曲を「当たり前の音楽」にしているとして酷評しているが、かかる評価の是非はさておき、この複雑怪奇な同曲を、同曲の演奏史上はじめて「当たり前の音楽」にしたことを評価するのか、それとも「当たり前の音楽」以外のもの(例えば前述のような民族色的な側面)を求めるのかによって、評価が分かれる演奏と言えるのかもしれない。私としては、前述のような知情兼備の完全無欠な演奏を行うことによって、前衛的な同曲を史上はじめて「当たり前の音楽」として聴き手にその魅力を認知させるとともに、その後の演奏に多大な影響を及ぼしたという意味において、ABQによる本演奏を画期的な名演と高く評価したいと考えている。これほどの名演であるにもかかわらず、現在でもSACD化はもちろんのこと、HQCD化すらなされていないのは実に不思議な気がする。ABQの代表盤でもあり、今後HQCD化、さらにはSACD化を図るなど更なる高音質化を大いに望みたいと考える。8 people agree with this review
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ベラの呪い | ハンガリー | 不明 | 23/December/2005
間違いなく全集でNo.1のセットでしょう。神の領域に達しています。しかし峻厳な雰囲気の中、遠くで鳥の鳴き声や子供が戯れる声などが聞こえるという珍品でもある。極めつけは第2番第3楽章。ただでさえおどろおどろしい雰囲気の中、霊がささやくように人の声が聞こえる・・・!(凍)。4 people agree with this review
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凸吉凹郎 | 埼玉 | 不明 | 25/November/2002
バルトークSQの最高の演奏とは思いませんが、少なくともベスト3には入るでしょう。全体にひんやりとした感触が残る演奏です。そういうものを最近求めていない僕ですが、以前なら迷わず一押ししたでしょう。バルトークの先鋭的な部分に痺れたい人なら、即買って損はないです。僕のような中年にはちょっと刺激が強すぎるかも(笑)1 people agree with this review
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