蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  01/October/2009

倫理的でなく愉悦感があり、宗教的でなく人間的な、そしてなりより音楽的なモンテヴェルディ。まあルネサンスの香りが高すぎて、バロック以降の平均率的な音楽を聴き親しんでいる耳には、チャンネルを変えないと、ちょっと「楽しむ」雰囲気まではいけない演奏がほとんど。まあ元がそうだから仕方がないのだが、このコルボはそのまま入り込める、現代的な「人間的・音楽的な森」。

 

御所頭  |  京都市  |  不明  |  27/November/2005

先にﾚｳﾞｭｰを書いた御所頭です。「重要でない」という表現は全く不適切でした。訂正してお詫びします。私がこのｾｯﾄについて問題があると書いたのは、どうもその曲順の配列と並びです。「倫理〜」の曲集はﾊﾞﾗﾊﾞﾗになっていてどうも聞きにくいのです。その旨でユングヘーネル盤をお奨めしました。他のﾚｳﾞｭｱｰの方々にご不快を与えた事もお詫びして、私もこのｾｯﾄを長く手元に置いて愛聴している人間の一人として改めて推薦させていただきます。

 

桃桜  |  西宮市  |  不明  |  27/October/2005

おおよそ２０年前大学に入ってすぐ１８０００円で購入しました。私自身は古楽をそれほど聴かないのですが、このアルバムは以来随分聞いてきました。本当に美しいアルバムだと思います。モンテヴェルディの音楽の力と、なんと言ってもコルボの力によるのでしょう。今はこの値段ですから、音楽好きなら気楽に手を出せるのでは？膨大な曲集ですが、大好きな曲がきっと何曲か見つかると思います。

 

Organ大好き  |  山梨県  |  不明  |  13/October/2005

初めてﾓﾝﾃｳﾞｪﾙﾃﾞｨの曲を聴きました｡ソリストの段階的に下がるﾌﾚｰｼﾞﾝｸﾞの素晴らしいこと｡ 値段に釣られて購入した私ですが､これはもう知人に勧める一品(逸品)ですね｡

 

ネコニンゲン男爵  |  下総ノ国 市川市  |  不明  |  18/July/2005

　１９６７年に この録音がなされたということ自体が奇跡のようなものです。 この録音にケチをつけているアナタ、その時代、いったい何でしたか？ モンテヴェルディの音楽に、重要でない作品などは存在しないのです。 　我々は まだまだ音楽的趣味の世界標準（欧州標準？）には 程遠いのでしょうか。。。

 

御所頭  |  京都市  |  不明  |  02/April/2005

このセットには問題があります。肝心の「倫理的・宗教的な森」は賞味半分であって、あとの半分はあまり重要でない作品だからです。ですから、お目当てのモンテヴェルディの真髄曲集を聞こうとするとなかなか聞き難くて面倒です。それに近年、古楽演奏による決定盤とも言えるユングヘーネル（Junghanel）盤が発売されたのでもはやコルボ盤は無用と思います。ユングヘーネル盤も４０００円そこそこで入手できますし。ユングヘーネル盤を聞いて、他にも聞きたいと思ったらコルボに手を出すという順序をとるべきです。

 

やまねこぶっち  |  別府市  |  不明  |  13/March/2005

６枚組という大作でありながら、どれ一つとして水準を落とさず演奏しきったこと自体、感動ものです。バロックの歌というより賛美歌に近いようですね。どれから聴いてもいいし、どこでやめてもいい。ホッとしたいとき、心が洗われたいときにバツグンにいいですね。

 

精進場健史  |  東京都  |  不明  |  27/February/2005

高名でありながら決して奢り高ぶらず、自らの道を淡々と歩むコルボの姿勢は、自身が敬虔なカトリック信徒であることの信仰告白でもあるだろう。だが、その音楽性に抹香臭さや説教臭はない。聞くものの心に穏やかに響いてくる、コルボの音楽家としての感謝の祈り、そのやさしさに満ち溢れている。

 

T.Mohr  |  松山市  |  不明  |  28/October/2004

マドリガーレ集が主に声楽主体で作られているのに対して、こちらは声楽と器楽との拮抗関係が重視されており、面白さがある。彼が新しい時代への幕開けを準備したのだということが実感できる。”Vespro”に結実する作曲技法の歩みを見るようで楽しめる。音は、ドイツ盤固有？の低域処理の難点(中低域強調)分減点。