Symphonies Nos.1, 2, 3 : Maazel / Philharmonia, S.Matthews, De Young, Connolly (5CD)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 22/November/2013
曲別に言うと1番と2番が★3つ、3番が★5つ。基本的には一発ライヴだが、拍手はカット。ロイヤル・アルバート・ホールでの収録でも、会場ノイズもほとんどなく音はちゃんと録れているが、やや乾いた感じの響きでインバル/都響のような「なまなましさ」は望めない。明らかなミスがあれば修正しただろうけれど、実際には修正の必要はほとんどなかったのではと思われる。常に余裕あるテンポで奏者たちは楽に弾けているからだ。つまり、演奏の様相もインバル/都響とはまさに対照的。インバルは楽員を完全に抑え込んで自分の意のままに動かしているから、凄まじい緊迫感がある反面、悪く言えば窮屈で自発性に乏しいが、今のマゼールとフィルハーモニアの関係は実にゆるい。指揮者は演奏の大枠だけ作って、あとは奏者にかなり自由にやらせている感じだ。その大枠はと言えば、予想通りテンポは遅めで、随所に意外なデフォルメはあるが、そんなにシャカリキになって盛り上げようという気配もない。おかげで本来、マゼール向きと思われる2番も不発気味なのだが、ウィーン・フィルとの録音でもニューヨーク・フィルとの録音(配信のみだが全交響曲のライヴ録音がある)でも断然、面白かった3番だけは今回も素晴らしい。非常に遅いテンポのまま、ほとんど音楽に緩急の落差をつけようとしない演奏で、特に今回、37分46秒を要する第1楽章などは、指揮者が音楽を「作る」ことを放棄したようなレセ・フェール(自由放任)状態。それがまさしく、ここでの作品本来のあり方にとても合っているのだが、もちろんこれはマゼールの戦略なのだろう。テンポが遅いから異常なまでに細部が拡大されて聴こえるが、その細部には結構、細かい仕掛けが施されている。終楽章(25:51)はウィーン・フィル盤より4分ほど速くなって、やや魅力が後退したが、ライヴであのテンポでは金管奏者のブレスがもたないという実用上の必要に迫られてであろう。第1楽章だけなら、これまでのすべての録音の中で一番面白い。3 people agree with this review
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