現代のピアニスト30 アリアと変奏 ちくま新書
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mio | 東京都 | 不明 | 31/May/2017
「アリア−グールドの幽霊」に始まり「アリア−明日への夢」で終わるように、この人は、日本の音楽批評界で否定されていたグールド(のゴルトベルク変奏曲の演奏)を正当な地位に引き上げた吉田秀和さんとその著作の「世界のピアニスト」に対する強い思い入れを持っているように思えます。また副題も吉田さんの著書の「主題と変奏」を連想させます。 さて、本書の「アリア」のグールド。21ページから始まる「ゴルトベルク変奏曲」は、@2回録音したこと、A使用したピアノが1回目スタインウェイ、2回目ヤマハであること、B3曲ごとにカノンを配していること(このことは、吉田さんも「世界のピアニスト」でより詳細に述べられています。)、最後にこの人のオリジナリティとしてCアリアはG音で始まりG音で閉じられ、グールドのイニシャルになることを述べているだけです。 この人は、誰もが知っているグールドの経歴を理解不能で独善的な修飾で長々と語ってオリジナリティを主張しようとしていますが、肝心のグールドの演奏を聴いての記述はほとんど見当たりません。「グールド讃」ではなく、この人の狭い感性の檻の中に無理やり閉じ込められ窒息しそうなグールド像を描き出しています。 この人は、「グールドは二度死んだ。まずは、コンサート・ピアニストとして。次いで、グレン・グールド本人として。」と述べていますが、「グールドは三度死んだ。まずは、コンサート・ピアニストとして。次いで、グレン・グールド本人として。そして、最後に、この本の中で。」が正直な感想です。 他のピアニストにしても、ピアニストに対する尊敬、愛情は全く感じられない記述ばかりで,とても他の方に薦められる本ではありません。0 people agree with this review
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mulder | 福島県 | 不明 | 29/November/2013
著者はレコード芸術などでよくピアニスト相手のインタビュー記事を書いており,大いに期待して読んだが,全く期待外れだった。特にクラシック初心者は絶対に買ってはいけない。クラシック音楽が嫌いになるに違いないから。一言で言うと,意味不明。ピアニストの演奏の特徴などが書かれていることを期待すると,完全に裏切られる。書かれているのは,著者の哲学的な思想らしきもの(それがまた難解で意味不明。わざとそう書いているのは明らか)と,過去のインタビューで,具体的な音楽的なことはほとんどない。著者の経歴を見ると書けない理由が分かる。音楽を勉強した人ではないのだ。だから演奏法とか,曲の解釈とかは,書けないのだ。それを,抽象的な言葉を難解に並べて自己満足にふけることで誤魔化している。インタビューの部分は読む価値のあるところも多いが,それだけだし,過去のインタビュー記事から引っ張り出してきたものなので,目新しい内容ではない。また,ピアニストによって書く内容にかなりムラがあり,多少ましなものと本当にどうしようもないものとが混ざっている。今年買って一番損をした1冊。3 people agree with this review
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