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Mahler (1860-1911)

SACD Symphony No.5 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2013)(One Point Recording version)(Hybrid)

Symphony No.5 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2013)(One Point Recording version)(Hybrid)

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  • ★★★★★ 

    井熊  |  静岡県  |  不明  |  13/April/2014

    ライヴ録音のせいか各楽器一つ一つの音の粒が細いのが少し気になりますが演奏、サウンド共に壮大な一曲にはかわりないので評価は最高としておきます。現在最高のマーラー!

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  • ★★★☆☆ 

    plastic  |  東京都  |  不明  |  05/February/2014

    インバルと都響の実演は芸術劇場で効いている。そのときの印象は管楽器セクションの力みすぎによる不調があったが、曲の開始から最後まで緊張感と統一感にあふれた良い演奏であった。このCDを聞いてみると演奏にまったく破綻がなく美しい完成度の演奏にはなっている。しかし、全体的な音楽の流れがなんとなく悪く、楽章を通して聞いたときの、感情の流れが散漫な気がする。この原因は、エクストンのCDの編集方針にあるのではないだろうか。このCDは会場も異なる3つの演奏日の悪く言えば切り貼りでできている。同じ指揮者とオケの演奏でも、日にち、ましてはホールも異なれば、当然楽員の乗りは変化するし音色、音量もまったく異なるのは友人のN響メンバーからいつも聞かされている。異なった複数の演奏から、良好な部分を繋げる編集の仕方はDGのバーンスタインから始まったものだが、それらのCDも何か遠くから輪郭だけを整えたような、バーンスタインがこんな演奏をコンサートでするはずがないという散漫な感じを受けたものが多かった気がする。同じような編集をしても、スタジオ録音の場合は、演奏側もはじめからそのつもりであるわけで、感情や音色の均一性は保たれるだろうからまったく別次元といってよい。自分としては、こういう編集のCDは演奏側の意図が忠実に再現されているとは言えずライブという範疇には入れるべきではないと思う。インバルの演奏ならチェコフィルとの1発ライブのほうが正直な演奏だ。

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  • ★★★★★ 

    mulder  |  福島県  |  不明  |  29/November/2013

    インバルと言えばマーラーの5番である。私にとっては。それは1987年11月3日の来日公演。今回の録音はそれに迫る壮絶な演奏である。前回のチェコ・フィル盤が大人しすぎて(インバルにしては)全く期待外れだったので,今回は購入するのをためらったのだが,買ってよかった!第5楽章の最後の追い込みこそ1987年の来日公演に及ばないが,インバルの表現はどの部分を取ってもピタリとはまっており,完全に曲と一体化している。都響は弦が素晴らしい。インバルの意図を完全に理解しており,迷いが一切ない。相当練習したのではないか。ほかのセクションも総じて立派だが,ホルンはノイネッカーが率いていたフランクフルト放送響には及ばない。特に音色に魅力が乏しいのは残念。一つ理解できないのは,ここまでこのシリーズは(第4番は未聴だが)最後の拍手はカットされていたのに,本盤ではカットされていないこと。エクストンはよくこういう意味不明なことをするが(最近のグラモフォンもそうだ),統一性がないのは購入意欲をそがれる。これだけ凄い演奏なのでカットするのがためらわれたのかもしれないが解説書に一言あってもいいのではないか。最後に,やはり1987年の来日公演(かつてLDで出ていた)のDVDまたはBD化を熱望する。LDは音がイマイチだったので,最新の技術でリマスタリングした上で出してほしい。そのときは,LDでは収録されなかった前半のモーツァルト《ハフナー》も入れてほしい。買う人はたくさんいるに違いない。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  10/November/2013

    2007年、フィルハーモニア管との来日だけはちょっと忘れたい「黒歴史」だが、基本的にインバルの振る5番に失望したことはない。あらゆる点で曲との相性がきわめて良く、ご本人も5番は自分の名刺代わりぐらいに思っているのではないか。この4度目の録音は、まさしくこれまでの総決算と言えるような鮮やかな出来ばえ。アダージェット楽章に「情緒纏綿」を求める人はこのCDは避けた方が良いが(これはたっぷりと歌うことを避けて、作曲者の頻繁なテンポ変化の指示と細かな強弱変化の指定を忠実に実行しようとした、むしろ神経質な演奏だ)、曲の求めるすべてのファクターを完璧に満たし、速いテンポの中に詰め込めるだけの情報を詰め込んだ上で、それ以外のあらゆる脂肪分を切り捨ててしまった究極の筋肉質の解釈。私はより柔軟で懐の深いチョン・ミョンフンの解釈(2013年6月、N響定期)にも強く惹かれるが、だからといって甘さを排したインバルのハードボイルドな演奏を拒む理由はない。全くテンポを落とさずに突入する第2楽章第2主題の再現などは、鳥肌が立つほどだ。特に勝利のコラールが一瞬にしてパロディに変じてしまうマーラー音楽の変わり身の速さに対する追随力に関しては、今のインバル/都響は群を抜いている。

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  • ★★★★★ 

    norry  |  東京都  |  不明  |  04/November/2013

    実に驚くべき演奏であり、録音である。これは芸劇とサントリーホールでの2つの実演も聴くことができたが、ソロ・トランペットの冒頭から輝かしいコラール・フーガのフィナーレまで、全く息をつかせる間のないまさに「凄演」であった。インバルのこの曲の実演は、名高い87年のFRSOの来日公演、これも名演の誉れ高い95年の都響、2005年(だったか?)のベルリン響来日公演についで4回目であったが、今回の演奏は87年FRSOと並ぶ激しさであった。マーラーの第5は、「抽象的な主題の展開による音響のドラマ」、「絶対音楽」としての交響曲にマーラーが取り組んだ中期の冒頭を飾る傑作であり、「暗黒から光明へ」、「苦難から勝利へ」というベートーヴェンの第5のテーマを踏襲しつつも、楽章構成としては、3楽章のスケルツォを中心とした、1・2楽章、4・5楽章との3部構成というユニークな構成をとっている。1・2楽章がニヒリズムが支配する虚無の嵐(「地獄」)、4・5楽章がアルマへの愛に導かれた人生の成功の賛歌(「天国」)とするならば、3楽章は(意識して)機嫌よく職務に精励しつつも絶えず憂鬱や皮肉や怒りが交錯するマーラーの日常生活(現実という「煉獄」)というように、ダンテの神曲の構成になぞらえた理解も可能だろう。そしてインバルのこの曲の実演は、87年当時から、このようなプログラムを自らが生き直し、追体験するような迫真的なものであった。その意味では、むしろ内容的にはより主観的であるはずの、前期の4曲に増して主観的なアプローチであるといってよい(特に今回の演奏など、私にはフルトヴェングラーの47年のBPO復帰演奏会でのベートーヴェン第5を想起させる迫真性である)。ただしだからといって特定の主題やフレーズに淫することはなく、マーラー特有の分裂症的なポリフォニーは他のどんな指揮者の演奏に比較しても激しく明確に伝わってくる。マーラーの中期の3曲の指揮は、それぞれがどれも極めて個性的な主題を伴うポリフォニーの明確な処理と、交響曲としての体系性を維持する極めて強固な構成力の両方の面が最高度に要求されるが、この両方をインバル以上に高度のレベルで満たす指揮者は、歴史的に見てもなかった。こういう観点からいうと、(一般のマーラーファンは顔をしかめるであろうが)インバル以外ではショルティが最も高レベルである。しかし、インバルにはショルティに匹敵する構成力がある上に、ショルティをはるかに上回る繊細さ、鋭敏な音色への感覚を持っている。インバルのマーラー、特に中期のそれが余人の追随を許さない所以である。いずれにしても、このような曲であれば、オーケストラにも掛け値なしの高レベルが要求されるが、今の都響はそれを完全に満たしている。BPO、VPOなど独墺系のオーケストラは、特に5楽章の複雑な対位法を弾きこなすうちに(普段のアンサンブルの性質からか)弦の各パートの分離がゆるくなり音色的にも融合して聴こえてきてしまうのだが、実はマーラーにはそれは不向きで、音色面も含め徹底して独立し、分離して聴こえなければならない。インバルはそれを徹底的に要求するわけだが、今回の都響の演奏はそれを至難ともいうべき高速のテンポで最高度に実現している(個人的には店村氏率いるヴィオラ・セクションの凄さを特筆したい)。この点は録音の点も含め論じなければならないのだが、こういった弦の細かいアンサンブルの妙技を深く味わうにはやはりマルチマイクを最大限に利用した通常版がよい。しかし、今回ありがたくも発売されているワンポイント版を聴くと、こういった妙技が、金管、木管、打楽器(これらももちろん超絶技巧をいかんなく発揮している)の交錯する音響の中で、完璧なバランスで織り込まれていることが分かる。それはもちろん実演でも感じたとおりであるのだが、長年のインバル・ファンとしては、今回のワンポイント録音(しかもB&Kマイク!)を聴くと、全体の音響像はおどろくほどデンオンの86年のFRSO録音に似ていて、懐かしささえ覚えるとともに、いかにインバルのマーラー理解というものが深く一貫したものであるかに瞠目させられる。真に才能のある指揮者を語る上で、老境を迎えた円熟というものが、それ自体は真実であるとしても、あくまでその一端でしかないかということを如実に物語るものであると思う。今回の演奏は、チェコ・フィルとの演奏の1年後の演奏であるが、あたかも、フルトヴェングラーが同じ曲をVPOとBPOで振るときの違いにも似て、チェコ・フィルの際はオーケストラ特有の優美さに若干譲歩を示していたインバルが、都響においては本気でやりたいことを徹底的にやり尽したと言ってよいだろう。文字通り究極のマーラー演奏である。

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  • ★★★★★ 

    kupa  |  神奈川県  |  不明  |  27/October/2013

    1月20日の東京芸術劇場の公演を当日聴いた。ベルティーニの頃から都響のマーラー演奏の水準は高いと感じていたが、期待以上の演奏であった。国内オーケストラの公演では珍しく楽団員が引き上げた後もインバルを舞台に呼び戻す拍手がなりやまなかった。当日天井からマイクが何本も下がっていたのでCDが発売されるかと期待していた。早速購入した。音源になっているのは東京芸術劇場のそれとは違い他日の演奏の気がするが憶測の範囲を出ない。さておきこの演奏は味わい深い表情が付けられて、かつ間伸びしない。テンポが動いているが良く熟考されていて統一感が保たれている。傑作だと思う。この演奏ならザルツブルクやベルリンに出して聴衆の反応をみて見たい。録音も良い。

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  • ★★★★★ 

    symphony No.5  |  三重県  |  不明  |  26/October/2013

    チェコ・フィルとの録音以来それほど時間が経過していない中でのこの録音。確かに演奏時間などほとんど変わらないが、演奏のもつ熱気は遥かにこちらの方が上だと思う。終楽章コーダでは、一気になだれ込み、すべてのエネルギーを放出す様など、フランクフルト放響87年来日公演に匹敵する熱狂がある。東京都響はチェコ・フィルよりマーラーの演奏能力は高いのではないかと感じる。すばらしい!

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