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Prokofiev (1891-1953)

CD Violin Concertos Nos.1, 2, Violin Sonatas Nos.1, 2, etc : Ehnes(Vn)Noseda / BBC Philharmonic, A.Armstrong(P)etc (2CD)

Violin Concertos Nos.1, 2, Violin Sonatas Nos.1, 2, etc : Ehnes(Vn)Noseda / BBC Philharmonic, A.Armstrong(P)etc (2CD)

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  07/July/2021

    おそらく現音楽界でもっとも卓越した技巧を持つヴァイオリニストの一人、ジェームズ・エーネスのプロコフィエフ。エーネスの卓越した技巧が、楽曲をスタイリッシュに仕上げ、高品質な録音とあいまって、高い精度で楽曲の魅力を浮かび上がらせたものとなっている。特に良いのが2つの協奏曲で、ここではノセダの精妙な指揮によって、こまやかに色彩を整え、時として唐突なほどの鋭利さを持って曲の内面に迫るオーケストラのサウンドが素晴らしい。エーネスのヴァイオリンには1か所として不明瞭なところはなく、プロコフィエフの作品の抒情性、怪奇性が緻密に描写され、かつ洗練されている。「洗練されている」と言うのは、唐突な演奏効果であっても、音楽表現としての必然性に応じて、その表現の方向性がいつのまにか、本来的なものに向けられているという、「人工的な負荷の少なさ」からもたらされる印象。例えば第1協奏曲終楽章のクライマックスの高音の響き。鋭すぎず、かつ音楽としての屹立とした容貌を表現しつくした鮮明な立体感が衝撃的だ。第2協奏曲で言えば、終楽章の独奏ヴァイオリンの(特に重音の)質感と美観、これに呼応するオーケストラ、特にティンパニの重低音とのコントラスト、そういったものが余すことなく、劇的に、かつ美しく表現されているところが素晴らしいのだ。こういったところは、本来どうしても技術的な障壁に対する独奏者の挑戦的なものを感じさせたのだけれど、エーネスの演奏はより高いとこから、完璧に制御されたクオリティーを感じさせるものだと思う。室内楽曲たちも秀演が揃っている。特に「ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ」は知られざる名品だと思うが、この音楽の根底にあるプロコフィエフ特有の情感が、きれいにまっすぐに表現されているところなど、あらためてエーネスの手腕に感服してしまう。ピアノも情感を大事にしており、好感の持てるもの。

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