Symphony No.3 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2012)(2SACD)(Hybrid)
Customer Reviews
Showing 5 star reviews > Read all customer reviews
Showing 1 - 1 of 1 items
-




ヒューブーン | 静岡県 | 不明 | 09/February/2015
ハイティンクや、このインバルのように、「ブルックナーもマーラーも得意」という指揮者に共通して言えることは、『彼らの指揮するブルックナーもマーラーも、作曲者臭が薄い』と言うことだと思う。インバルには、フランクフルトを振った旧盤全集もあり、中でも3番5番は今でも古臭さを感じないディスクとして聴くことができるが、今回の新盤に比べれば、まだまだ「マーラー臭」(インバル的なマーラー臭?)が感じられる演奏だった。この新盤は、まずは録音のよさに驚かされた。カーステなんかではまず拾うことのできない細かい音がくっきり聴こえ、今更ながらに新鮮。演奏も絶好調でやる気ブンブン。前え!前え!とグイグイ進み、不要な力みもなく、聴いていて面白いこと比類がない。推進力に溢れている割には演奏時間が短いわけではないのは、やはり演奏そのものが充実しきっているからだろう。 とりわけ第1楽章の立体感溢れる表現が見事。もし難点をどうしても挙げろと言われるならば、他の様々な名演(インバル/フランクフルト も含む)が、森林のクウキ感や動植物の命の息吹を感じさせる雰囲気に溢れていたのに対し、この新盤では、コンサートホールにおける指揮者の指揮姿を連想させる。生々しいリアルな「音響としての音楽」を、この曲にもとめていないリスナー諸氏には あまりお薦めできない…ことくらいだろうか。1 people agree with this review
Showing 1 - 1 of 1 items
